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打頷
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うちうなず
ふりがな文庫
“
打頷
(
うちうなず
)” の例文
「はい、」しばらくして、「はい、」媼は返事ばかりでは気が済まぬか、団扇持つ手と顔とを動かして、
笑傾
(
えみかたむ
)
けては
打頷
(
うちうなず
)
く。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さっきから
黙然
(
もくねん
)
として、ただ
打頷
(
うちうなず
)
いておりました小宮山は、何と思いましたか力強く、あたかも虎を
搏
(
てうち
)
にするがごとき意気込で、蒲団の端を景気よくとんと打って、むくむくと身を起し
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小次郎法師の
頷
(
うなず
)
くのを、合点させたり、と
熟
(
じっ
)
と見て、
姥
(
うば
)
はやがて
打頷
(
うちうなず
)
き
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と敬えば、銀平したり顔に
打頷
(
うちうなず
)
き、「
応
(
うむ
)
、僕は横須賀の探偵だ。」
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女房は
打頷
(
うちうなず
)
いた襟さみしく、
乳
(
ち
)
の張る胸をおさえたのである。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
夫人 (
打頷
(
うちうなず
)
く)お亀様、このお土産は、これは、たしか……
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
得三は床柱を見て屈竟と
打頷
(
うちうなず
)
き、やにわに下枝を
抱
(
いだ
)
き寄せ
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「人形町からでは随分ある。」と鴨川は
打頷
(
うちうなず
)
く。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三方に分れて
彳
(
たたず
)
む、三羽の烏、また
打頷
(
うちうなず
)
く。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三方に分れて
彳
(
たたず
)
む、三羽の烏、また
打頷
(
うちうなず
)
く。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
出家はあらためて、
打頷
(
うちうなず
)
き、かつ
咳
(
しわぶき
)
して
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
面
(
おもて
)
を背けてわれは笑いぬ。継母は
打頷
(
うちうなず
)
き
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見詰めつついう
気構
(
きがまえ
)
に、
逆
(
さから
)
わず
打頷
(
うちうなず
)
き
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
媼
(
おうな
)
は胸を折つてゆるやかに
打頷
(
うちうなず
)
き
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤目の
嫗
(
おうな
)
は自から深く
打頷
(
うちうなず
)
いた。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただ
打頷
(
うちうなず
)
くのは神月であった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
打頷
(
うちうなず
)
けば
轔々
(
りんりん
)
として走りぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「むむ、」とお夏は
打頷
(
うちうなず
)
く。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
泰助は
莞爾
(
かんじ
)
として
打頷
(
うちうなず
)
き
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と言消したが、また
打頷
(
うちうなず
)
き
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
謙造は親しげに
打頷
(
うちうなず
)
き
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金之助は
更
(
あらた
)
めて
打頷
(
うちうなず
)
き
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
顔を見合わせ、
打頷
(
うちうなず
)
き
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と悠然として
打頷
(
うちうなず
)
き
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
打頷
(
うちうなず
)
けば頷いて
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
丹平は
打頷
(
うちうなず
)
き。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
頷
漢検1級
部首:⾴
16画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀