“足早”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしばや87.5%
あしはや8.3%
あしば4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その内に大声に人を喚んだ声を聞いて、小屋から多勢の者がどやどやと出てきたので、女は手を離して足早あしばやに嶺の方へ上ってしまった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それを聞いて悄然せうぜんと手持無沙汰に立ち去るものもある。待ち構へたやうに持つてゐたやりつてゐた荷を棄てて、足早あしはやに逃げるものもある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
中年の女の二人づれが、話しながら足早あしばやに通りすぎる。頭にハンカチをのせ、近くの果物店に駆けこむ。彼は、息を吐いた。
暑くない夏 (新字新仮名) / 山川方夫(著)