“あしば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
足場75.0%
木閣5.0%
脚場5.0%
蘆葉5.0%
足塲5.0%
足早5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数千年前にそでを分かった従兄弟いとこさがすのに、変ってまた変った現在の言葉を、足場あしば手がかりにしようとするのはまちがいである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
さきごろ訪ひし時は、二人の大工、木閣あしばをくみたてむとす。聞けば、修繕せむとするなりといへり。その後、一と月あまりを經たり。
中野あるき (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)
雄鳩の脚場あしばの邪魔になる物がいろいろあって、彼がそれに止ろうとすると厭な音をたてて倒れた。然し、その彼方にいる彼女をどうして見失うことがあろう。
白い翼 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
蘆葉あしばさやぎのひめごとや
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
七歳なゝつのとしに父親てゝおや得意塲とくいば藏普請くらぶしんに、足塲あしばのぼりてなかぬりの泥鏝こてちながら、したなるやつこものいひつけんと振向ふりむ途端とたんこよみくろぼしの佛滅ぶつめつとでもありしか、年來ねんらいれたる足塲あしばをあやまりて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
中年の女の二人づれが、話しながら足早あしばやに通りすぎる。頭にハンカチをのせ、近くの果物店に駆けこむ。彼は、息を吐いた。
暑くない夏 (新字新仮名) / 山川方夫(著)