“ろよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
路用81.3%
盤纏6.3%
蘆葉6.3%
魯陽6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徊歴くわいれき肥後國ひごのくに熊本の城下じやうかに到りぬこゝは名におふ五十四萬石なる細川家ほそかはけの城下なれば他所とはかは繁昌はんじやうの地なり寶澤は既に路用ろよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
嗚呼、嘗て一たび我性命を救ひ、我に拿破里に至る盤纏ろようを給せしフルヰアは、今此梟木の上より我と相見るなり。この藍色なる唇は、曾て我額に觸れしことあり。
落人おちうど盤纏ろようにとて、危急の折に心づけたる、彼媼の心根こそやさしけれ。三人ひとしくさし伸ぶる手を待たで、われは財布の底を掴みて振ひしに、焚火に近き匾石ひらいしの上に、こがねしろかね散り布けり。
いちばん多い図は祖師像——達磨之図だるまのずである。達磨頂相ちょうそう蘆葉ろよう達磨など、この図はかなり多く現存している。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
く水は再びかえらず、魯陽ろようほこは落日を招きかえしぬと聞きたれど、何人も死者を泉下より呼起よびおこすべきすべを知らぬかぎりは、われも徒爾いたずらに帰らぬ人を慕うの女々めめしく愚痴なるを知る
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)