“露肆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほしみせ50.0%
ろし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
積みかさねたる柑子かうじ、地にゆだねたる鐵の器、破衣やれごろも、その外いろ/\の骨董を列ねたる露肆ほしみせの側に、古書古畫を賣るものあるを見き。
わが奇を好む心は、かの露肆ほしみせの主人が言にいどまれて、愈〻さかんになりぬ。われは人なき處に於いて、はじめて此卷をひもとかん折を、待ち兼ぬるのみなりき。
安政元年に竜池父子の贔屓にした八代目団十郎が自刃した。二年は地震の年である。江戸遊所の不景気は未曾有で、幇間は露肆ろし天麩羅てんぷらを売り、町芸妓は葭簀張よしずばりにおでん燗酒かんざけひさいだそうである。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)