“ほしみせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
露店91.7%
露肆8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シカチェでは市場しじょうに二、三人そういう露店ほしみせを出して居るだけで、そのほかにあるかないか知りません。とにかく私の行った都会ではこの二つしか見なかったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
露店ほしみせで買った狩野家を珍重がるこの人もまた、絵を愛する人であると思えば可愛らしいところがある。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
積みかさねたる柑子かうじ、地にゆだねたる鐵の器、破衣やれごろも、その外いろ/\の骨董を列ねたる露肆ほしみせの側に、古書古畫を賣るものあるを見き。
わが奇を好む心は、かの露肆ほしみせの主人が言にいどまれて、愈〻さかんになりぬ。われは人なき處に於いて、はじめて此卷をひもとかん折を、待ち兼ぬるのみなりき。
我駒の行くところは、古かなもの、古畫をひさ露肆ほしみせの間にて、目も當てられずけがれたる泥淖ぬかるみうちにぞありける。