“酒肆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅし53.8%
さかみせ23.1%
さかや7.7%
しゆし7.7%
オステリア7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このうたいに猩々が霊泉を酒肆しゅしの孝子に授けた由を作ってより、猩々は日本で無性に目出たがられ、桜井秀君は『蔭涼軒日録いんりょうけんにちろく』に
我等は十の鬼と共に歩めり、げに兇猛なる伴侶みちづれよ、されど聖徒と寺に浮浪漢ごろつき酒肆さかみせに 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そこで主管にして使うことにしたが、他の店員にねたまれてもいけないと思ったので、許宣に金をやって店の者を河の流れに臨んだ酒肆さかやへ呼ばした。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其の美麗を極むといへども、以て衆を驚かし俗を駭かすに足れども、実は即ち米老(米芾べいふつ)の所謂ただ之を酒肆しゆしに懸くべしといふものにして、豈是士大夫の性情を陶写する事ならんや。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一僧の酒肆オステリアの前に立ちて説法するあり。群衆は活聖ヰワ、サンタマリアの聲に和しつゝ僧に隨ひて去れり。われはこれを避けて歩を轉ぜり。