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尾羽
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をは
ふりがな文庫
“
尾羽
(
をは
)” の例文
また、「うち靡く春さり来れば
小竹
(
しぬ
)
の
末
(
うれ
)
に
尾羽
(
をは
)
うち
触
(
ふ
)
りて鶯鳴くも」(同・一八三〇)というのもあり、これも鶯の行為をこまかく云っている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
まだ五十そこ/\でせう、ひどく
尾羽
(
をは
)
打枯らした中婆さんが、昨夜遲くなつてからやつて來て、水神の越後屋の寮にゐる三人娘は
仔細
(
しさい
)
あつて命を狙はれてゐる。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
廿七年來、誠に融通のきかなかつた舊幕人たちが、しかも
尾羽
(
をは
)
打
(
う
)
ち枯らした連中が刀を貰ひにくるのだ。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
幸ひ
麓
(
ふもと
)
の往來へ
罷出
(
まかりいで
)
一當
(
ひとあて
)
あてんと
存
(
ぞん
)
ずるなり就ては御手下を我等に
暫時
(
ざんじ
)
貸給
(
かしたま
)
へ
一手柄
(
ひとてがら
)
顯
(
あら
)
はし申さんと云ふ大膳
斯
(
かく
)
と聞て左京殿に我手を
貸
(
かす
)
はいと易けれど此大雪では
旅人
(
たびびと
)
も
尾羽
(
をは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
学生たりし荒尾! 参事官たりし荒尾‼
尾羽
(
をは
)
打枯
(
うちから
)
せる今の荒尾の姿は変りたれど、
猶
(
なほ
)
一片の変らぬ物ありと知れる貫一は、夢とも消えて、去りし、去りし昔の跡無き跡を悲しと
偲
(
しの
)
ぶなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
また
尾羽
(
をは
)
飜
(
かへ
)
す
朝
(
あした
)
もあらず。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
尾羽
(
をは
)
折れ
歪
(
ゆが
)
む、えせ小鷹
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「女子供の下駄は
大抵
(
たいてい
)
同じやうなものだ、それが何うした。——
尾羽
(
をは
)
打枯
(
うちか
)
らして居るがこれでも武士の端くれだぞ。何んの爲に人の家へ入つた。先づそれを言へツ」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いはれたものかソレ
貴殿
(
おまへ
)
が幸手の町へ來たときは
尾羽
(
をは
)
打枯
(
うちから
)
した
素浪人
(
すらうにん
)
喰
(
くふ
)
や
食
(
くは
)
ずの身を
可愛相
(
かあいさう
)
だと云て穀平では
始終
(
しじう
)
世話を成れ
親
(
おや
)
同前
(
どうぜん
)
に大恩を
請
(
うけ
)
た其平兵衞さんさへ殺す程の大惡人兄弟
分
(
ぶん
)
位
(
ぐらゐ
)
の
妾
(
わた
)
しの夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まことに
尾羽
(
をは
)
打ち枯らした姿です。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“尾羽”で始まる語句
尾羽打枯
尾羽張
尾羽張神
尾羽根