“闋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
25.0%
25.0%
けつ25.0%
をは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて翌日まさに福井に向かいて発足すべき三日目の夜の興行をわりたりしは、一時になんなんとするころなりき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしは此に其ことば卑俚ひりを嫌はずして、榛軒のぢよ曾能子そのこ刀自の記憶する所のとつちりとん一を録する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ここおいテ項王すなわチ悲歌慷慨こうがいシ自ラ詩ヲつくリテいわク「力山ヲ抜キ気世ヲおおフ、時利アラズ騅カズ、騅逝カズ奈何いかんスベキ、虞ヤ虞ヤなんじ奈何いかニセン」ト。歌フコト数けつ、美人之ニ和ス。項王なみだ数行下ル。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この自然の無盡藏は誰も受くべきたまものなるに、少女はそをだに受くることを得ずといふ。是れ我一曲の主なる着想なりき。歌をはころほひには、われ聲涙共に下るを禁ずること能はざりき。