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終
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をは
ふりがな文庫
“
終
(
をは
)” の例文
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
は
御存知
(
ごぞんち
)
の
通
(
とほ
)
り
高等女學校卒業以上
(
かうとうぢよがくかうそつげふいじやう
)
の
程度
(
ていど
)
の
者
(
もの
)
を
入學
(
にふがく
)
せしめるので、
女子
(
ぢよし
)
の
普通教育
(
ふつうけういく
)
はまづ
終
(
をは
)
つたものと
見
(
み
)
なければなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
これを
言出
(
いひい
)
でたるのち、
命
(
いのち
)
を
終
(
をは
)
り、又これを言出でたるあとは、
頭
(
かしら
)
を胸に
俛
(
た
)
れて、
宛
(
あたか
)
も老僧が
聖祭
(
せいさい
)
を行ひつゝ絶命する如くならむ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
這
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
で一
向
(
かう
)
に
要領
(
えうりやう
)
を
得
(
え
)
ず、
山頂
(
さんてう
)
の
方
(
はう
)
では、
僅
(
わづ
)
かに
埴輪
(
はにわ
)
の
破片
(
はへん
)
(
雲珠
(
うず
)
、
鞆等
(
ともなど
)
)を
見出
(
みいだ
)
したのみ、それで
大發掘
(
だいはつくつ
)
の
第
(
だい
)
一
回
(
くわい
)
を
終
(
をは
)
つた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そこへ
來
(
く
)
ると
最早
(
もはや
)
寒帶林
(
かんたいりん
)
の
終
(
をは
)
りに
近
(
ちか
)
づいたことがわかります。すなはち
落葉松林
(
からまつばやし
)
の
幅
(
はゞ
)
はごく
狹
(
せま
)
くなつてをり、
木
(
き
)
も
小
(
ちひ
)
さくなつてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
器物
(
きぶつ
)
としてはつごうが
良
(
よ
)
いことをも
知
(
し
)
つたので、
青銅器時代
(
せいどうきじだい
)
の
終
(
をは
)
り
頃
(
ごろ
)
には、
混合
(
こんごう
)
の
歩合
(
ぶあひ
)
がたいていこのわりあひになつてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
しかれども
爰
(
こゝ
)
に一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後に
流
(
なが
)
されなどして此地に
終
(
をは
)
りたるにやあらん。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
われ/\は
最初
(
さいしよ
)
の
弱
(
よわ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
初期微動
(
しよきびどう
)
と
名
(
な
)
づけ、
中頃
(
なかごろ
)
の
強
(
つよ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
主要動
(
しゆようどう
)
或
(
あるひ
)
は
主要部
(
しゆようぶ
)
、
終
(
をは
)
りの
弱
(
よわ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
終期部
(
しゆうきぶ
)
と
名
(
な
)
づけてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
頓
(
やが
)
て
船尾
(
せんび
)
の
方
(
かた
)
へ
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
此處
(
こゝ
)
は
人影
(
ひとかげ
)
も
稀
(
まれ
)
で、
既
(
すで
)
に
洗淨
(
せんじよう
)
を
終
(
をは
)
つて、
幾分
(
いくぶん
)
の
水氣
(
すゐき
)
を
帶
(
お
)
びて
居
(
を
)
る
甲板
(
かんぱん
)
の
上
(
うへ
)
には、
月
(
つき
)
の
色
(
ひかり
)
も
一段
(
いちだん
)
と
冴渡
(
さへわた
)
つて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
云
(
い
)
ひ
終
(
をは
)
るや
愛
(
あい
)
ちやんは、一
本
(
ぽん
)
の
木
(
き
)
に
戸
(
と
)
があつて、
其中
(
そのなか
)
へ
眞直
(
まつすぐ
)
に
這入
(
はい
)
れるのに
氣
(
き
)
がつきました。
愛
(
あい
)
ちやんは『これは
奇妙
(
きめう
)
だ!』と
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
なしながら
可睡齋樣
(
かすゐさいさま
)
と呼上れば
執次
(
とりつぎ
)
の者は立出て書院へ案内す可睡齋は外記に對面して時候の
挨拶
(
あいさつ
)
終
(
をは
)
り後に九助が
命乞
(
いのちごひ
)
の趣きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わしは
七十
(
しちじゆう
)
の
阪
(
さか
)
を
越
(
こ
)
して、もういつ
命
(
いのち
)
が
終
(
をは
)
るかわからぬ。
今
(
いま
)
のうちによい
婿
(
むこ
)
をとつて、
心殘
(
こゝろのこ
)
りのないようにして
置
(
お
)
きたい。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
河
(
かは
)
の
面
(
おもて
)
は悲しく灰色に光つてゐて、冬の日の
終
(
をは
)
りを急がす
水蒸気
(
すゐじようき
)
は対岸の
堤
(
つゝみ
)
をおぼろに
霞
(
かす
)
めてゐる。
荷船
(
にぶね
)
の
帆
(
ほ
)
の
間
(
あひだ
)
をば
鴎
(
かもめ
)
が
幾羽
(
いくは
)
となく飛び
交
(
ちが
)
ふ。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
自分
(
じぶん
)
は
畫
(
か
)
き
初
(
はじ
)
めたが、
畫
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
るうち、
彼
(
かれ
)
を
忌
(
い
)
ま/\しいと
思
(
おも
)
つた
心
(
こゝろ
)
は
全
(
まつた
)
く
消
(
き
)
えてしまひ、
却
(
かへつ
)
て
彼
(
かれ
)
が
可愛
(
かあい
)
くなつて
來
(
き
)
た。
其
(
その
)
うちに
書
(
か
)
き
終
(
をは
)
つたので
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
えゝ、
生甲斐
(
いきがひ
)
の
無
(
な
)
い
生活
(
せいくわつ
)
だ、
如何
(
いか
)
にも
殘念
(
ざんねん
)
な
事
(
こと
)
だ、
此
(
こ
)
の
苦痛
(
くつう
)
な
生活
(
せいくわつ
)
がオペラにあるやうな、アポテオズで
終
(
をは
)
るのではなく、
是
(
これ
)
があゝ
死
(
し
)
で
終
(
をは
)
るのだ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
始めを
原
(
たづ
)
ねて
終
(
をは
)
りに
反
(
かへ
)
らば、死生の理を知る、何ぞ其の
易簡
(
いかん
)
にして明白なるや。吾人は當に此の理を以て
自省
(
じせう
)
すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
自然
(
しぜん
)
叔父
(
をぢ
)
の
家
(
うち
)
に
足
(
あし
)
が
遠
(
とほ
)
くなる
樣
(
やう
)
になつた。たまに
行
(
い
)
つても、
義理
(
ぎり
)
一遍
(
いつぺん
)
の
訪問
(
はうもん
)
に
終
(
をは
)
る
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
いので、
歸
(
かへ
)
り
路
(
みち
)
には
何時
(
いつ
)
も
詰
(
つま
)
らない
氣
(
き
)
がしてならなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
而も
争論
(
そうろん
)
は何時も要領を
得
(
え
)
ずに
終
(
をは
)
つて、何時までも
底止
(
とめど
)
なく同じことを
繰返
(
くりかへ
)
されてゐるのであツた。そしてグヅグヅの間に一
年
(
ねん
)
二年と
經過
(
けいくわ
)
して
今日
(
こんにち
)
となツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
西
(
にし
)
は
神通川
(
じんつうがは
)
の
堤防
(
ていばう
)
を
以
(
もつ
)
て
劃
(
かぎり
)
とし、
東
(
ひがし
)
は
町盡
(
まちはづれ
)
の
樹林
(
じゆりん
)
境
(
さかひ
)
を
爲
(
な
)
し、
南
(
みなみ
)
は
海
(
うみ
)
に
到
(
いた
)
りて
盡
(
つ
)
き、
北
(
きた
)
は
立山
(
りふざん
)
の
麓
(
ふもと
)
に
終
(
をは
)
る。
此間
(
このあひだ
)
十
里
(
り
)
見通
(
みとほ
)
しの
原野
(
げんや
)
にして、
山水
(
さんすゐ
)
の
佳景
(
かけい
)
いふべからず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三ヶ
月
(
げつ
)
ほどの
南北支那
(
なんぼくしな
)
の
旅
(
たび
)
を
終
(
をは
)
つて、
明日
(
あした
)
はいよいよ
懷
(
なつか
)
しい
故國
(
ここく
)
への
船路
(
ふなぢ
)
に
就
(
つ
)
かうといふ
前
(
まへ
)
の
晩
(
ばん
)
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
さても
氣
(
き
)
の
利
(
き
)
かぬとて
是
(
こ
)
れほどの
役廻
(
やくまは
)
りあるべきや、
浮世
(
うきよ
)
の
勤
(
つとめ
)
めを
一巡
(
いちじゆん
)
終
(
をは
)
りて、さても
猶
(
なほ
)
かヽるべき
子
(
こ
)
の
怠惰
(
のら
)
にてもあらば、
如來樣
(
によらいさま
)
お
出迎
(
でむか
)
ひまで
此口
(
このくち
)
つるしても
置
(
お
)
かれず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其れから地ならしをして
植附
(
うゑつけ
)
を
終
(
をは
)
るまでの人夫
其他
(
そのた
)
費用一切が百エエカアに
就
(
つい
)
て千円
乃至
(
ないし
)
二千円を要し、監督者の家屋の建築に千円
乃至
(
ないし
)
二千円を要する。以上は創業費だ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
私
(
わたし
)
が
病氣
(
びやうき
)
して
海岸
(
かいがん
)
に
行
(
ゆ
)
かなかつたならば
海岸
(
かいがん
)
に
行
(
い
)
つて
宿
(
やど
)
の
窓
(
まど
)
から、
海
(
うみ
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
てゐなかつたならば——、
彼女
(
かれ
)
は
末男
(
すゑを
)
と
夫婦
(
ふうふ
)
にならずに、
見
(
み
)
ず
知
(
し
)
らずの
人
(
ひと
)
として
終
(
をは
)
つたかもしれない。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
要
(
えう
)
するに
勤勉
(
きんべん
)
な
彼等
(
かれら
)
は
成熟
(
せいじゆく
)
の
以前
(
いぜん
)
に
於
(
おい
)
て
既
(
すで
)
に
青々
(
せい/\
)
たる
作物
(
さくもつ
)
の
活力
(
くわつりよく
)
を
殺
(
そ
)
いで
食
(
く
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
收穫
(
しうくわく
)
の
季節
(
きせつ
)
が
全
(
まつた
)
く
終
(
をは
)
りを
告
(
つ
)
げると
彼等
(
かれら
)
は
草木
(
さうもく
)
の
凋落
(
てうらく
)
と
共
(
とも
)
に
萎靡
(
ゐび
)
して
畢
(
しま
)
はねばならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
(一三)
關令
(
くわんれい
)
尹喜
(
ゐんき
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
將
(
まさ
)
に
隱
(
かく
)
れんとす、
彊
(
し
)
ひて
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はせ』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
老子
(
らうし
)
廼
(
すなは
)
ち
書上下篇
(
しよしやうかへん
)
を
著
(
あら
)
はし、
道徳
(
だうとく
)
の
意
(
い
)
を
言
(
い
)
ふこと五千
餘言
(
よげん
)
にして
去
(
さ
)
れり。
其
(
そ
)
の
終
(
をは
)
る
所
(
ところ
)
を
知
(
し
)
る
莫
(
な
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
傷は喉笛の側に深々と始まつて、左
耳朶
(
みゝたぼ
)
の下に深く
終
(
をは
)
つて居ります。
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さあ おそくなつてしまつた これで
終
(
をは
)
りだ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
一斉
(
いつせい
)
に
礼拝
(
をろがみ
)
終
(
をは
)
る
老若
(
らうにやく
)
の消え入るさけび。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
堅
(
かた
)
い實を結んで
終
(
をは
)
つてしまふのである
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
しかれども
爰
(
こゝ
)
に一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後に
流
(
なが
)
されなどして此地に
終
(
をは
)
りたるにやあらん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『一、二、三、
進
(
すゝ
)
め』の
號令
(
がうれい
)
もなく、
各自
(
てんで
)
に
皆
(
みな
)
勝手
(
かつて
)
に
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
して
勝手
(
かつて
)
に
止
(
と
)
まりましたから、
容易
(
ようい
)
に
競爭
(
きやうさう
)
の
終
(
をは
)
りを
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
此一分間
(
このいつぷんかん
)
といつたのは、
最
(
もつと
)
も
長引
(
ながび
)
く
場合
(
ばあひ
)
を
顧慮
(
こうりよ
)
してのことであつて、
大抵
(
たいてい
)
の
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
ては
二十秒間位
(
にじゆうびようかんぐらゐ
)
で
危險
(
きけん
)
な
震動
(
しんどう
)
は
終
(
をは
)
りを
告
(
つ
)
げるものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
さても、
私
(
わたくし
)
が
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
縱覽
(
じゆうらん
)
を
終
(
をは
)
つて
後
(
のち
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
艇外
(
ていぐわい
)
に
出
(
い
)
でたのは、かれこれ
二時間
(
にじかん
)
程
(
ほど
)
後
(
あと
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お
糸
(
いと
)
がいよ/\芸者になつてしまへば
此
(
こ
)
れまでのやうに毎日
逢
(
あ
)
ふ事ができなくなるのみならず、それが
萬事
(
ばんじ
)
の
終
(
をは
)
りであるらしく思はれてならない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
さて
梅
(
うめ
)
の
花
(
はな
)
も
終
(
をは
)
りとなり、
日毎
(
ひごと
)
に
風
(
かぜ
)
も
暖
(
あたゝ
)
かになりますと、
桃
(
もゝ
)
の
節句
(
せつく
)
の
桃
(
もゝ
)
の
花
(
はな
)
、
油菜
(
あぶらな
)
の
花
(
はな
)
がさきます。
野
(
の
)
や
畠
(
はた
)
にはたんぽゝが
黄色
(
きいろ
)
くかゞやいてきます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
日本
(
につぽん
)
の
古墳
(
こふん
)
が
造
(
つく
)
られた
時代
(
じだい
)
の
終
(
をは
)
りの
頃
(
ころ
)
には、もはや
朝鮮
(
ちようせん
)
をへて
日本
(
につぽん
)
へ
佛教
(
ぶつきよう
)
がはひり、それと
一
(
いつ
)
しょにお
寺
(
てら
)
の
建築
(
けんちく
)
が、だん/\
出來
(
でき
)
かけてをりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
奧
(
おく
)
の一間へ呼入れ
時候
(
じこう
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
終
(
をは
)
り扨云やう今日其方を
招
(
まねき
)
しは別儀にも非ず此兩三年はお
屋敷
(
やしき
)
の御用も殊の外
鬧敷
(
いそがしく
)
相成ど店の者
無人
(
むにん
)
にて何時も御用の間を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若
(
も
)
し
大島伸一先生
(
おほしましんいちせんせい
)
を
得
(
え
)
なかつたなら、
此小學校
(
このせうがくかう
)
も
亦
(
ま
)
た、
世間
(
せけん
)
に
有
(
あ
)
りふれた
者
(
もの
)
と
大差
(
たいさ
)
なく
終
(
をは
)
つたかも
知
(
し
)
れません。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
食事
(
しよくじ
)
が
終
(
をは
)
ると、
小六
(
ころく
)
はぢきに六
疊
(
でふ
)
へ
這入
(
はい
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
炬燵
(
こたつ
)
へ
歸
(
かへ
)
つた。しばらくして
御米
(
およね
)
も
足
(
あし
)
を
温
(
ぬく
)
めに
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
若
(
も
)
しや
哀
(
あは
)
れな勞働者は其の唄の
終
(
をは
)
らぬ
中
(
うち
)
、
惡魔
(
あくま
)
のやうな機械の
運轉
(
うんてん
)
の
渦中
(
くわちう
)
に
身躰
(
からだ
)
を
卷込
(
まきこ
)
まれて、唄の
文句
(
もんく
)
の其の
通
(
とほ
)
り、
長
(
なが
)
くもない
生涯
(
しようがい
)
の
終
(
をはり
)
を
告
(
つ
)
げたのではあるまいか。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
余
(
よ
)
は
其間
(
そのうち
)
に、
最
(
も
)
一
度
(
ど
)
『お
穴樣
(
あなさま
)
』を
探檢
(
たんけん
)
する
必用
(
ひつよう
)
を
感
(
かん
)
じて、
東面
(
とうめん
)
の
彼
(
か
)
の
參詣者
(
さんけいしや
)
の
前
(
まへ
)
から
横穴
(
よこあな
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
り、
調査
(
てうさ
)
を
終
(
をは
)
つて
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ると、
鐵條網
(
てつでうもう
)
に
隔
(
へだ
)
てられた
參詣人
(
さんけいにん
)
の
中
(
なか
)
から。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
既
(
すで
)
に
膝
(
ひざ
)
に
乘
(
の
)
つて、
噛
(
かじ
)
り
着
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
小兒
(
こども
)
は、
其
(
それ
)
なり、
薄青
(
うすあを
)
い
襟
(
えり
)
を
分
(
わ
)
けて、
眞白
(
まつしろ
)
な
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
へ、
頬
(
ほゝ
)
も
口
(
くち
)
も
揉込
(
もみこ
)
むと、
恍惚
(
うつとり
)
と
成
(
な
)
つて、
最
(
も
)
う
一度
(
いちど
)
、ひよいと
母親
(
はゝおや
)
の
腹
(
はら
)
の
内
(
うち
)
へ
安置
(
あんち
)
され
終
(
をは
)
んぬで
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最
(
もつと
)
も
親
(
した
)
しい
人
(
ひと
)
となるといふことも、
見
(
み
)
ず
知
(
し
)
らずの人として
終
(
をは
)
ることも、
大
(
たい
)
した
變化
(
かはり
)
がないのだ、と
思
(
おも
)
ふと、まち
子
(
こ
)
はなんとなく、すべてがつまらないやうな
氣
(
き
)
がして
來
(
く
)
るのであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
いつたい「
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
」には
第
(
だい
)
一
幕
(
まく
)
の
汽
(
き
)
車の
音
(
おと
)
、
第
(
だい
)
二
幕
(
まく
)
のギタアの音色、
第
(
だい
)
四
幕
(
まく
)
の
終
(
をは
)
りの
櫻
(
さくら
)
の木を切り
倒
(
たふ
)
す
斧
(
をの
)
の
響
(
ひゞ
)
きなどと、
塲面
(
ばめん
)
々々の
感
(
かん
)
じと
相
(
あひ
)
俟つて
音響
(
おんけう
)
の
効果
(
こうくわ
)
が
實
(
じつ
)
に
巧
(
たくみ
)
に
用
(
もち
)
ゐられてゐるが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
天
(
てん
)
の・
善人
(
ぜんにん
)
に
報施
(
はうし
)
する、
其
(
そ
)
れ
如何
(
いかん
)
ぞ
哉
(
や
)
。
(四九)
盜跖
(
たうせき
)
は
日
(
ひ
)
に
(五〇)
不辜
(
ふこ
)
を
殺
(
ころ
)
し、
(五一)
人
(
ひと
)
の
肉
(
にく
)
を
肝
(
かん
)
にし、
(五二)
暴戻恣睢
(
ばうれいしき
)
、
黨
(
たう
)
を
聚
(
あつ
)
むること
數
(
すう
)
千
人
(
にん
)
、
天下
(
てんか
)
を
横行
(
わうかう
)
せしが、
竟
(
つひ
)
に
壽
(
じゆ
)
を
以
(
もつ
)
て
終
(
をは
)
れり。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
彼
(
かれ
)
は五六
人
(
にん
)
の
患者
(
くわんじや
)
を
診察
(
しんさつ
)
し
終
(
をは
)
ると、ふいと
診察所
(
しんさつじよ
)
から
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つて
了
(
しま
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
松野
(
まつの
)
は
答
(
こた
)
へぬ、
秋雨
(
あきさめ
)
はれて
後
(
のち
)
一日
今日
(
けふ
)
はと
俄
(
にはか
)
に
思
(
おも
)
ひ
立
(
たち
)
て、
糸子
(
いとこ
)
例
(
れい
)
の
飾
(
かざ
)
りなき
粧
(
よそ
)
ほひに
身支度
(
みじたく
)
はやく
終
(
をは
)
りて、
松野
(
まつの
)
が
來
(
く
)
る
間
(
ま
)
まち
遠
(
どほ
)
しく
雪三
(
せつざう
)
がもと
我
(
わ
)
れより
誘
(
さそ
)
いぬ、と
見
(
み
)
れば
玄關
(
げんくわん
)
に
見馴
(
みな
)
れぬ
沓
(
くつ
)
一
足
(
そく
)
あり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
悪業
(
あくごふ
)
の
終
(
をは
)
りたる
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
即
(
すなは
)
ち
明治二十七年
(
めいじにじゆうしちねん
)
六月二十日
(
ろくがつはつか
)
の
東京地震
(
とうきようぢしん
)
は
最初
(
さいしよ
)
から
十五秒間
(
じゆうごびようかん
)
で
著
(
いちじる
)
しい
震動
(
しんどう
)
は
終
(
をは
)
りを
告
(
つ
)
げ、
大正十四年
(
たいしようじゆうよねん
)
の
但馬地震
(
たじまぢしん
)
は
二十秒間
(
にじゆうびようかん
)
で
全部
(
ぜんぶ
)
殆
(
ほと
)
んど
收
(
をさ
)
まり
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
我国にては毎年七月二十七日、所々にある
諏訪
(
すは
)
の
祭
(
まつ
)
りの次の日より
鮏
(
さけ
)
の
漁
(
れふ
)
をはじめ、十二月寒のあけるを
漁
(
れふ
)
の
終
(
をは
)
りとす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
兎角
(
とかく
)
する
程
(
ほど
)
に、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
は
試運轉
(
しうんてん
)
を
終
(
をは
)
り、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
一隊
(
いつたい
)
を
指揮
(
しき
)
して
上陸
(
じやうりく
)
した。
電光艇
(
でんくわうてい
)
は
恰
(
あだか
)
も
勇士
(
ゆうし
)
の
憩
(
いこ
)
うが
如
(
ごと
)
く、
海岸
(
かいがん
)
間近
(
まぢか
)
く
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
“終”を含む語句
始終
終夜
終日
臨終
終局
最終
終焉
終始
終了
始中終
終末
終宵
終幕
命終
末始終
終生
初中終
終身
終極
一部始終
...