をは)” の例文
わたくしじゆく御存知ごぞんちとほ高等女學校卒業以上かうとうぢよがくかうそつげふいじやう程度ていどもの入學にふがくせしめるので、女子ぢよし普通教育ふつうけういくはまづをはつたものとなければなりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
これを言出いひいでたるのち、いのちをはり、又これを言出でたるあとは、かしらを胸にれて、あたかも老僧が聖祭せいさいを行ひつゝ絶命する如くならむ。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
んなことで一かう要領えうりやうず、山頂さんてうはうでは、わづかに埴輪はにわ破片はへん雲珠うず鞆等ともなど)を見出みいだしたのみ、それで大發掘だいはつくつだいくわいをはつた。
そこへると最早もはや寒帶林かんたいりんをはりにちかづいたことがわかります。すなはち落葉松林からまつばやしはゞはごくせまくなつてをり、ちひさくなつてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
器物きぶつとしてはつごうがいことをもつたので、青銅器時代せいどうきじだいをはごろには、混合こんごう歩合ぶあひがたいていこのわりあひになつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかれどもこゝに一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後にながされなどして此地にをはりたるにやあらん。
われ/\は最初さいしよよわ部分ぶぶん初期微動しよきびどうづけ、中頃なかごろつよ部分ぶぶん主要動しゆようどうあるひ主要部しゆようぶをはりのよわ部分ぶぶん終期部しゆうきぶづけてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
やが船尾せんびかたると、此處こゝ人影ひとかげまれで、すで洗淨せんじようをはつて、幾分いくぶん水氣すゐきびて甲板かんぱんうへには、つきひかり一段いちだん冴渡さへわたつてる。
をはるやあいちやんは、一ぽんがあつて、其中そのなか眞直まつすぐ這入はいれるのにがつきました。あいちやんは『これは奇妙きめうだ!』とおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
なしながら可睡齋樣かすゐさいさまと呼上れば執次とりつぎの者は立出て書院へ案内す可睡齋は外記に對面して時候の挨拶あいさつをはり後に九助が命乞いのちごひの趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わしは七十しちじゆうさかして、もういついのちをはるかわからぬ。いまのうちによい婿むこをとつて、心殘こゝろのこりのないようにしてきたい。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
かはおもては悲しく灰色に光つてゐて、冬の日のをはりを急がす水蒸気すゐじようきは対岸のつゝみをおぼろにかすめてゐる。荷船にぶねあひだをばかもめ幾羽いくはとなく飛びちがふ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
自分じぶんはじめたが、いてるうち、かれま/\しいとおもつたこゝろまつたえてしまひ、かへつかれ可愛かあいくなつてた。そのうちにをはつたので
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
えゝ、生甲斐いきがひ生活せいくわつだ、如何いかにも殘念ざんねんことだ、苦痛くつう生活せいくわつがオペラにあるやうな、アポテオズでをはるのではなく、これがあゝをはるのだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
始めをたづねてをはりにかへらば、死生の理を知る、何ぞ其の易簡いかんにして明白なるや。吾人は當に此の理を以て自省じせうすべし。
宗助そうすけ自然しぜん叔父をぢうちあしとほくなるやうになつた。たまにつても、義理ぎり一遍いつぺん訪問はうもんをはことおほいので、かへみちには何時いつつまらないがしてならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
而も争論そうろんは何時も要領をずにをはつて、何時までも底止とめどなく同じことを繰返くりかへされてゐるのであツた。そしてグヅグヅの間に一ねん二年と經過けいくわして今日こんにちとなツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
西にし神通川じんつうがは堤防ていばうもつかぎりとし、ひがし町盡まちはづれ樹林じゆりんさかひし、みなみうみいたりてき、きた立山りふざんふもとをはる。此間このあひだ見通みとほしの原野げんやにして、山水さんすゐ佳景かけいいふべからず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三ヶげつほどの南北支那なんぼくしなたびをはつて、明日あしたはいよいよなつかしい故國ここくへの船路ふなぢかうといふまへばん
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
さてもかぬとてれほどの役廻やくまはりあるべきや、浮世うきよつとめめを一巡いちじゆんをはりて、さてもなほかヽるべき怠惰のらにてもあらば、如來樣によらいさま出迎でむかひまで此口このくちつるしてもかれず
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其れから地ならしをして植附うゑつけをはるまでの人夫其他そのた費用一切が百エエカアについて千円乃至ないし二千円を要し、監督者の家屋の建築に千円乃至ないし二千円を要する。以上は創業費だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わたし病氣びやうきして海岸かいがんかなかつたならば海岸かいがんつて宿やどまどから、うみはうてゐなかつたならば——、彼女かれ末男すゑを夫婦ふうふにならずに、らずのひととしてをはつたかもしれない。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
えうするに勤勉きんべん彼等かれら成熟せいじゆく以前いぜんおいすで青々せい/\たる作物さくもつ活力くわつりよくいでつてるのである。收穫しうくわく季節きせつまつたをはりをげると彼等かれら草木さうもく凋落てうらくとも萎靡ゐびしてしまはねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
(一三)關令くわんれい尹喜ゐんきいはく、『まさかくれんとす、ひてめにしよあらはせ』と。ここおい老子らうしすなは書上下篇しよしやうかへんあらはし、道徳だうとくふこと五千餘言よげんにしてれり。をはところし。
傷は喉笛の側に深々と始まつて、左耳朶みゝたぼの下に深くをはつて居ります。
さあ おそくなつてしまつた これでをはりだ
一斉いつせい礼拝をろがみをは老若らうにやくの消え入るさけび。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かたい實を結んでをはつてしまふのである
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
しかれどもこゝに一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後にながされなどして此地にをはりたるにやあらん。
『一、二、三、すゝめ』の號令がうれいもなく、各自てんでみな勝手かつてはしして勝手かつてまりましたから、容易ようい競爭きやうさうをはりをることが出來できませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
此一分間このいつぷんかんといつたのは、もつと長引ながび場合ばあひ顧慮こうりよしてのことであつて、大抵たいてい場合ばあひおいては二十秒間位にじゆうびようかんぐらゐ危險きけん震動しんどうをはりをげるものである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さても、わたくし櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ武村兵曹たけむらへいそう案内あんないしたがつて、海底戰鬪艇かいていせんとうてい縱覽じゆうらんをはつてのちふたゝ艇外ていぐわいでたのは、かれこれ二時間にじかんほどあとであつた。
いとがいよ/\芸者になつてしまへばれまでのやうに毎日ふ事ができなくなるのみならず、それが萬事ばんじをはりであるらしく思はれてならない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さてうめはなをはりとなり、日毎ひごとかぜあたゝかになりますと、もゝ節句せつくもゝはな油菜あぶらなはながさきます。はたにはたんぽゝが黄色きいろくかゞやいてきます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
日本につぽん古墳こふんつくられた時代じだいをはりのころには、もはや朝鮮ちようせんをへて日本につぽん佛教ぶつきようがはひり、それといつしょにおてら建築けんちくが、だん/\出來できかけてをりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
おくの一間へ呼入れ時候じこう挨拶あいさつをはり扨云やう今日其方をまねきしは別儀にも非ず此兩三年はお屋敷やしきの御用も殊の外鬧敷いそがしく相成ど店の者無人むにんにて何時も御用の間を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大島伸一先生おほしましんいちせんせいなかつたなら、此小學校このせうがくかうた、世間せけんりふれたもの大差たいさなくをはつたかもれません。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
食事しよくじをはると、小六ころくはぢきに六でふ這入はいつた。宗助そうすけまた炬燵こたつかへつた。しばらくして御米およねあしぬくめにた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しやあはれな勞働者は其の唄のをはらぬうち惡魔あくまのやうな機械の運轉うんてん渦中くわちう身躰からだ卷込まきこまれて、唄の文句もんくの其のとほり、ながくもない生涯しようがいをはりげたのではあるまいか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
其間そのうちに、『お穴樣あなさま』を探檢たんけんする必用ひつようかんじて、東面とうめん參詣者さんけいしやまへから横穴よこあななかり、調査てうさをはつてそとると、鐵條網てつでうもうへだてられた參詣人さんけいにんなかから。
すでひざつて、かじいて小兒こどもは、それなり、薄青うすあをえりけて、眞白まつしろむねなかへ、ほゝくち揉込もみこむと、恍惚うつとりつて、一度いちど、ひよいと母親はゝおやはらうち安置あんちされをはんぬで
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もつとしたしいひととなるといふことも、らずの人としてをはることも、たいした變化かはりがないのだ、とおもふと、まちはなんとなく、すべてがつまらないやうながしてるのであつた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
いつたい「さくらその」にはだいまく車のおとだいまくのギタアの音色、だいまくをはりのさくらの木を切りたふをのひゞきなどと、塲面ばめん々々のかんじとあひ俟つて音響おんけう効果こうくわじつたくみもちゐられてゐるが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
てんの・善人ぜんにん報施はうしする、如何いかん(四九)盜跖たうせき(五〇)不辜ふこころし、(五一)ひとにくかんにし、(五二)暴戻恣睢ばうれいしきたうあつむることすうにん天下てんか横行わうかうせしが、つひじゆもつをはれり。
かれは五六にん患者くわんじや診察しんさつをはると、ふいと診察所しんさつじよからつてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
松野まつのこたへぬ、秋雨あきさめはれてのち一日今日けふはとにはかおもたちて、糸子いとこれいかざりなきよそほひに身支度みじたくはやくをはりて、松野まつのまちどほしく雪三せつざうがもとれよりさそいぬ、とれば玄關げんくわん見馴みなれぬくつそくあり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
悪業あくごふをはりたる
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すなは明治二十七年めいじにじゆうしちねん六月二十日ろくがつはつか東京地震とうきようぢしん最初さいしよから十五秒間じゆうごびようかんいちじるしい震動しんどうをはりをげ、大正十四年たいしようじゆうよねん但馬地震たじまぢしん二十秒間にじゆうびようかん全部ぜんぶほとんどをさまり
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
我国にては毎年七月二十七日、所々にある諏訪すはまつりの次の日よりさけれふをはじめ、十二月寒のあけるをれふをはりとす。
兎角とかくするほどに、海底戰鬪艇かいていせんとうてい試運轉しうんてんをはり、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさふたゝ一隊いつたい指揮しきして上陸じやうりくした。電光艇でんくわうていあだか勇士ゆうしいこうがごとく、海岸かいがん間近まぢか停泊ていはくしてる。