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七十
読み方 | 割合 |
しちじゆう | 50.0% |
ななそじ | 50.0% |
わしは
七十の
阪を
越して、もういつ
命が
終るかわからぬ。
今のうちによい
婿をとつて、
心殘りのないようにして
置きたい。
(この
本の
口繪を
御覽なさい)この
冠はまったく
純金作りでありまして、その
五本の
前立てには
小さな
圓いぴら/\や、
美しい
緑色の
翡翆の
小さい
勾玉が
七十ばかりもぶら
下つてをりまして
と苦い顔を渋くした、
同伴の老人は、まだ、その上を四つ五つで、やがて
七十なるべし。
臘虎皮の
鍔なし古帽子を、白い
眉尖深々と
被って、鼠の
羅紗の
道行着た、
股引を太く白足袋の
雪駄穿。
年紀七十あまりの、髪の
真白な、顔の
扁い、年紀の割に
皺の少い、色の黄な、耳の遠い、
身体の
臭う、骨の軟かそうな、
挙動のくなくなした、なおその
言に従えば、
金色に目の光る
嫗とより