“七十”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しちじゆう50.0%
ななそじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしは七十しちじゆうさかして、もういついのちをはるかわからぬ。いまのうちによい婿むこをとつて、心殘こゝろのこりのないようにしてきたい。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
(このほん口繪くちえ御覽ごらんなさい)このかんむりはまったく純金作じゆんきんづくりでありまして、その五本ごほん前立まへたてにはちひさなまるいぴら/\や、うつくしい緑色みどりいろ翡翆ひすいちひさい勾玉まがたま七十しちじゆうばかりもぶらさがつてをりまして
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
と苦い顔を渋くした、同伴つれの老人は、まだ、その上を四つ五つで、やがて七十ななそじなるべし。臘虎らっこ皮のつばなし古帽子を、白い眉尖まゆさき深々とかぶって、鼠の羅紗らしゃ道行みちゆき着た、股引ももひきを太く白足袋の雪駄穿せったばき
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年紀とし七十ななそじあまりの、髪の真白まっしろな、顔のひらたい、年紀の割にしわの少い、色の黄な、耳の遠い、身体からだにおう、骨の軟かそうな、挙動ふるまいのくなくなした、なおそのことばに従えば、金色こんじきに目の光るおうなとより
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)