“ななそじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
七十路60.0%
七十40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と苦い顔を渋くした、同伴つれの老人は、まだ、その上を四つ五つで、やがて七十ななそじなるべし。臘虎らっこ皮のつばなし古帽子を、白い眉尖まゆさき深々とかぶって、鼠の羅紗らしゃ道行みちゆき着た、股引ももひきを太く白足袋の雪駄穿せったばき
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年紀とし七十ななそじあまりの、髪の真白まっしろな、顔のひらたい、年紀の割にしわの少い、色の黄な、耳の遠い、身体からだにおう、骨の軟かそうな、挙動ふるまいのくなくなした、なおそのことばに従えば、金色こんじきに目の光るおうなとより
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)