“雪駄穿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せったばき71.4%
せったば14.3%
せつたばき7.1%
せつたば7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻梁はなすじの通った口元の締った、眉毛の濃いい男で、無地の羽織をちゃくし、一本短い刀を差し、紺足袋雪駄穿せったばきでチャラ/\やって参りました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
紺足袋に雪駄穿せったば蝋色鞘ろいろざやの茶柄の大小を落差おとしざしにしてチャラリチャラリとやって参りました、此の武家にお筆が頼み入る処、是が又一つの災難に相成るのお話。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
広瀬は雪駄穿せつたばきで東町奉行所に来て、坂本に逢つてかう云つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
天滿與力てんまよりきつらふくらしつゝ、矢張やはり『多田院御用ただのゐんごよう』の五文字いつもじふくれたつらられて、うんともすつともはずに、雪駄穿せつたばきのあしふねからきしまたがないではゐられなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)