“せったば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪駄穿50.0%
雪踏穿25.0%
雪駄履25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒頭巾くろずきん黒羽織くろばおり、茶じまのはかま雪駄穿せったばきの、中年をすぎたようなからだつきの武家が一人、さっきから、足音をしのんで、ゆきつもどりつ、家内なかの容子を聴きすまそうとしていたのであった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
松島はすらりとしたせ形で、上等の上布がすり錦紗きんしゃ兵児帯へこおびをしめ、本パナマの深い帽子で禿はげを隠し、白足袋たび雪踏穿せったばきという打份いでたちで、小菊や品子を堅気らしく作らせ、物聴山ものききやまとか水沢の観音とか
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
見ると着流しに雪駄履せったばき、ちぐはぐの大小を落し差しにした諏訪栄三郎、すっきりとした肩にさんさんたる陽あしを浴びて大股に雷門のほうへと徒歩ひろってゆく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)