“打份”の読み方と例文
読み方割合
いでたち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずかに店の余地でしまの綿服にたすきがけのボオイが曹達水ソーダすいの給仕をしており、手狭な風月の二階では、同じ打份いでたちの男給仕が、フランス風の料理を食いに来る会社員たちにサアビスしていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
松島はすらりとしたせ形で、上等の上布がすり錦紗きんしゃ兵児帯へこおびをしめ、本パナマの深い帽子で禿はげを隠し、白足袋たび雪踏穿せったばきという打份いでたちで、小菊や品子を堅気らしく作らせ、物聴山ものききやまとか水沢の観音とか
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)