“足駄穿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしだばき77.8%
あしだば22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一瀬ひとせひくたきさつくだいて、さわやかにちてながるゝ、桂川かつらがは溪流けいりうを、石疊いしだたみいたみづうへせきなかばまで、足駄穿あしだばきわたつてて、貸浴衣かしゆかたしりからげ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
足駄穿あしだばきで雨傘を提げて電車に乗ったが、一方の窓が締め切ってある上に、革紐かわひもにぶら下がっている人が一杯なので、しばらくすると胸がむかついて、頭が重くなった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これが半纏はんてんむかうはちまき威勢ゐせいいのでなく、古合羽ふるがつぱ足駄穿あしだば懷手ふところでして、のそり/\と歩行あるきながらぶゆゑをかし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
雨合羽あまがっぱ蓑笠みのかさ、洋傘、番傘、わらじ、足駄穿あしだばきなどの泥だらけな群集に、女子供や老人たちまでじって、物珍しげに、私たちの自動車は取り囲まれてしまう。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)