“幾羽”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いくわ50.0%
いくは37.5%
いくつ12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『おかあちゃんにしかられるからよしたがいい。』と、電線でんせんにとまっているつばめが幾羽いくわも、口々くちぐちにさえずりながらめたのであります。
黒いちょうとお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
池の上には、ろうでできたハクチョウが、幾羽いくわもあそんでいて、そのまっ白な姿が、池の上に美しくうつっていました。
而してたま/\んだ吾家の犬、猫、鶏、の幾頭いくとう幾羽いくわを葬った一町にも足らぬ土が、今は儂にとりて着物きものの如く、むしろ皮膚ひふの如く、居れば安く、離るれば苦しく
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
つばめは、幾羽いくわとなくならんで、電線でんせんまっています。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かけり翔る夕焼つばめ幾羽いくはつばめ羽振はぶりはやけば裂尾さきをのみ見ゆ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
荷船にぶねあひだをばかもめ幾羽いくはとなく飛びちがふ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
人のきたるか又はあやしきを見れば、かのばんとりたゝきをなす、のとりこれをきゝ、いかに求食あさるともねぶるとも此羽たゝきをきゝあやまらず、幾羽いくはみだれとびあがり、さてれつをなしてる。
暁闇ぎょうあんはぎのしずれに漂っていた。小蝶が幾羽いくつもつばさを畳んで眠っていた。離家はなれの明けてある戸をはいってゆくと、薄暗い青蚊帳あおがやの中に、大きな顔がすっかりゆるんでいた。