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幾羽
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いくわ
ふりがな文庫
“
幾羽
(
いくわ
)” の例文
『お
母
(
かあ
)
ちゃんにしかられるからよしたがいい。』と、
電線
(
でんせん
)
にとまっているつばめが
幾羽
(
いくわ
)
も、
口々
(
くちぐち
)
にさえずりながら
止
(
と
)
めたのであります。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
池の上には、ろうでできたハクチョウが、
幾羽
(
いくわ
)
もあそんでいて、そのまっ白な姿が、池の上に美しくうつっていました。なにもかも、ほんとうにかわいらしく見えました。
すずの兵隊さん
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それでも
吾
(
わ
)
が
樹木
(
じゅもく
)
を植え、吾が種を
蒔
(
ま
)
き、我が家を建て、吾が汗を
滴
(
た
)
らし、
吾
(
わが
)
不浄
(
ふじょう
)
を
培
(
つちか
)
い、而してたま/\
死
(
し
)
んだ吾家の犬、猫、鶏、の
幾頭
(
いくとう
)
幾羽
(
いくわ
)
を葬った一町にも足らぬ土が
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
つばめは、
幾羽
(
いくわ
)
となく
並
(
なら
)
んで、
電線
(
でんせん
)
に
止
(
と
)
まっています。そして、
鳴
(
な
)
いていました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
今夜
(
こんや
)
は
帰
(
かえ
)
っておいでなさる。」と、お
母
(
かあ
)
さんは
信
(
しん
)
じて、
暗
(
くら
)
い
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ていられると、ふいに
夜嵐
(
よあらし
)
の
窓
(
まど
)
に
吹
(
ふ
)
きつけるように、
幾羽
(
いくわ
)
ともなく、
黒
(
くろ
)
い
海鳥
(
かいちょう
)
が、
青
(
あお
)
いランプの
火
(
ひ
)
を
目
(
め
)
がけて
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾年
幾個
幾干