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訖
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をは
ふりがな文庫
“
訖
(
をは
)” の例文
聴ゐる貫一は露の
晨
(
あした
)
の草の如く仰ぎ
視
(
み
)
ず。語り
訖
(
をは
)
れども猶仰ぎ視ず、
如何
(
いか
)
にと問るるにも仰ぎ視ざるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
又仏の像を造ること既に
訖
(
をは
)
りて、堂に入るることを得ず、
諸々
(
もろもろ
)
の
工人
(
たくみ
)
計ること
能
(
あた
)
はず、
将
(
まさ
)
に堂の戸を
破
(
こぼ
)
たむとせり。然るに汝、戸を
破
(
こぼ
)
たずして入るることを得つ。此れ皆汝が
功
(
いさをし
)
なり。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「なあに、
可
(
い
)
いと言ふのに」と聞きも
訖
(
をは
)
らで彼は広間の
方
(
かた
)
へ
出
(
い
)
でて行けり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
語
(
ことば
)
も
訖
(
をは
)
らざるに彼は
傍腹
(
ひばら
)
に不意の
肱突
(
ひぢつき
)
を
吃
(
くら
)
ひぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
訖
漢検1級
部首:⾔
10画
“訖”を含む語句
已訖従座而起
聞訖
言訖