“団々”のいろいろな読み方と例文
旧字:團々
読み方割合
だんだん70.0%
だん/″\20.0%
だん/\10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵庫の岸もすててはるかひがしの——義貞の位置からすれば——ずっと後方にあたる生田の川口の方へむかって団々だんだんと突進していた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戸を明くれば、十六日の月桜のこずゑにあり。空色くうしよくあはくしてみどりかすみ、白雲はくうん団々だん/″\、月にちかきは銀の如く光り、遠きは綿の如くやわらかなり。
花月の夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
大霧をるよと見る間に、急瀬きふらい上下に乱流する如くなりて、中霄ちゆうせうあふれ、片々団々だん/\さかれて飛んで細かく分裂するや、シヤボン球の如き小薄膜となり、球々相摩擦まさつして、争ひて下界に下る、三合四合
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)