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『花月の夜』
ふりがな文庫
『
花月の夜
(
かげつのよ
)
』
戸を明くれば、十六日の月桜の梢にあり。空色淡くして碧霞み、白雲団々、月に近きは銀の如く光り、遠きは綿の如く和らかなり。 春星影よりも微に空を綴る。微茫月色、花に映じて、密なる枝は月を鎖してほの闇く、疎なる一枝は月にさし出でゝほの白く、風情言 …
著者
徳冨蘆花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
宛
(
さ
)
落花
(
らくゝわ
)
密
(
みつ
)
疎
(
そ
)
桜花
(
あうくわ
)
映
(
えい
)
方
(
はう
)
一枝
(
いつし
)
綴
(
つゞ
)
砂洲
(
さしう
)
淡
(
あは
)
蛙
(
かはづ
)
梢
(
こずゑ
)
碧
(
みどり
)
霞
(
かす
)
白雲
(
はくうん
)
和
(
やわ
)
唱
(
うた
)
夜
(
よる
)
歩
(
あゆ
)
微
(
かすか
)
空色
(
くうしよく
)
来
(
き
)
闇
(
くら
)
春雲
(
しゆんうん
)
春星
(
しゆんせい
)
已
(
すで
)
籠
(
こ
)
薄
(
うす
)
風情
(
ふぜい
)
難
(
がた
)
鎖
(
とざ
)
近
(
ちか
)
澹
(
たん
)
止
(
や
)
月
(
つき
)
感
(
かん
)
影
(
かげ
)
尽
(
つく
)
天
(
てん
)
俚歌
(
りか
)
何処
(
どこ
)