“だんだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漸々30.9%
段々26.5%
漸次14.7%
団々8.8%
漸時7.4%
弾々2.9%
徐々2.9%
段段2.9%
団団1.5%
階段1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は此等縁辺のものを代る/″\喰ひ廻つて、そして、高等小学から中学と、漸々だんだん文の林の奥へと進んだのであつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
重太郎は漸々だんだんに熱して来たらしい、又飛蒐とびかかってお葉の手をろうとするのを、母は再びさえぎった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
障子が段々だんだんまぶしくなって、時々吃驚びっくりする様な大きなおとをさしてドサリどうと雪が落ちる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そうしてくいしばっているのであるが、それが段々だんだん度重たびかさなればかさなほどたまらなく
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「いいえ睡くはございません。ちっとも睡くはございません。不思議なことに今夜は漸次だんだん眼が冴えるようでございます」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし漸次だんだん蒼白い顔へ、鮮かな血の気が射して来た。急に唇がほころびた。彼はまさしく微笑したのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
——火の粉をもった黒けむりが団々だんだんと西から南から三十六峰の上をたえまなくかすめてゆく恐い夜空の下なのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空には、団々だんだんたる雲のたたずまいがあり、ここには、時雨堂の四方に、姿も息もひそめきって、時刻を待ちかまえる覆面の群れ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ああ本当に悪くねえなあ。一度でもいいからあんな女を。……おや、畜生、宿直の武士ども漸時だんだんこっちへって来やがる。
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「私はこの頃元気がない。そして漸時だんだん痩せるような気がする。お菊お前には気が付かぬかな?」
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まだ陽に焼けぬ、白絹しらぎぬのようなクリーム色、あるいは早くも小麦色に焼けたもの、それらの皮膚は、弾々だんだんとした健康を含んで、しなやかに伸び、羚羊かもしかのように躍動していた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
ルミは、あの夢現ゆめうつつのまどろみの中に現われるのだ——あの素破すばらしい弾々だんだんたる肉体、夢の様な瞳、はなびらのような愛らしいくちびる、むちむちとした円い体の線は、くびれたような四肢を持って僕にせまって来るのだ、イヤ
蝕眠譜 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そして、窒息の原因をなしたものが、易介には徐々だんだんと迫っていったのだ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「すべてが度外れて気違いじみている。まるで犯人は風みたいに、僕等の前を通り過ぎては鼻を明かしているんだ。ねえ法水君、この超自然はいったいどうなるんだい。ああ徐々だんだんに、鎮子の説の方へまとまってゆくようじゃないか」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
段段だんだんをのぼって、げんかんへ上がろうとすると、くつはあべこべに段段をおりて、下のほうへ踊り出し、それから往来に来て、町の門から外へ出てしまいました。
元来瞑想的な事にけた印度インド人だから哲学や法律の理解が好く、自由思想は日本の学生よりも概して徹底して居るので段段だんだん英政府の施設が面倒に成つて来たさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此間このあひだむかふの土手にむら躑躅つゝぢが、団団だんだんと紅はくの模様を青いなかに印してゐたのが、丸で跡形あとかたもなくなつて、のべつに草がい茂つてゐる高い傾斜のうへに、大きなまつが何十本となく並んで、何処どこ迄もつゞいてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
小児一 じゃあ、階段だんだんから。おい、ほうきの足りないものは手で引掻ひっかけ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)