弾々だんだん)” の例文
まだ陽に焼けぬ、白絹しらぎぬのようなクリーム色、あるいは早くも小麦色に焼けたもの、それらの皮膚は、弾々だんだんとした健康を含んで、しなやかに伸び、羚羊かもしかのように躍動していた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
あの夢現ゆめうつつのまどろみの中に現われるのだ——あの素破すばらしい弾々だんだんたる肉体、夢の様な瞳、はなびらのような愛らしいくちびる、むちむちとした円い体の線は、くびれたような四肢を持って僕にせまって来るのだ
蝕眠譜 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)