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『蝕眠譜』
ふりがな文庫
『
蝕眠譜
(
しょくみんふ
)
』
(一体、どうしたのだろう……) 私は、すくなからず、不安になって来た。あの親友黒住箒吉がまるで、ここ二三ヶ月というもの消息不明になってしまったのだ。 私が、自分から「親友」などと呼びかけるのは、聊さかキザだけれど、でも、彼には、あの変屈な金 …
著者
蘭郁二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「探偵文学」探偵文学社、1935(昭和10)年12月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
紅
(
くちびる
)
瞬
(
また
)
懐
(
なつかし
)
頂
(
いた
)
聊
(
いさ
)
素破
(
すば
)
夢現
(
ゆめうつ
)
忌
(
いま
)
周章
(
あわて
)
角
(
かく
)
見外
(
みそ
)
褪
(
あ
)
瘻
(
やつ
)
薄黝
(
うすぐろ
)
葩
(
はなびら
)
茲
(
ここ
)
詰
(
つま
)
茜
(
あかね
)
罩
(
こ
)
退社
(
ひけ
)
雫
(
しずく
)
駛
(
はし
)
礫
(
つぶて
)
何故
(
なぜ
)
瓦斯
(
ガス
)
洞穴
(
ほらあな
)
木霊
(
こだま
)
憬
(
あこが
)
憔悴
(
しょうすい
)
忽然
(
こつぜん
)
彷徨
(
さまよ
)
弾々
(
だんだん
)
寄来
(
よこ
)
噤
(
つぐ
)
可笑
(
おか
)
口籠
(
くちごも
)
到頭
(
とうとう
)
兎
(
と
)