“憬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あこが75.0%
こが12.5%
あこ6.3%
あこがれ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど皆祖父母や親達の口から、西京さいきやうと云ふ大きい都、美くしい都の話だけは聞いて居て、多少のあこがれを持つて居ない者はないのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
彼女は諦めながらもやはり林之助にこがれぬいていた。男がこの頃ちっとも寄り付かないのを、彼女は病気になるほど怨んでいた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その妙な思いというのはこうだ——おれがあんなに度々あんなに熱心にあこがれた夢が、今実現された。おれはついに申し分のない幸福な心持を味わったのだ。
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
丁度お前が浮世うきよ榮華えいぐわあこがれてゐるやうに、俺は智識慾にかつしてゐる………だから社交もいやなら、芝居見物も嫌さ。家をにぎやかにしろといふのは、なにも人を寄せてキヤツ/\とツてゐろといふのぢやない。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)