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漸々
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だん/″\
ふりがな文庫
“
漸々
(
だん/″\
)” の例文
嘉「へえ、是はいらっしゃいまし、久しくお
出
(
いで
)
がごぜえませんでしたな、
漸々
(
だん/″\
)
秋も末になって
参
(
めえ
)
りまして、毒虫も思うように
捕
(
と
)
れねえで」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
薄暗い「
球
(
きう
)
」は軸の上に囘轉する、
漸々
(
だん/″\
)
膨れて來るやうだ。
金色
(
こんじき
)
の
稜
(
かど
)
が肌の上に現はれる。無數の蟻はぽうつと明るくなつてきた宇宙の上に降りはじめる。
球
(
きう
)
はぱつと破裂する。
さしあげた腕
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
と心を締めて居る
中
(
うち
)
に、
漸々
(
だん/″\
)
眠くなって来たから、
腿
(
もゝ
)
を
摘
(
つめ
)
ッたり鼻を
捻
(
ねじ
)
ったりして
忍耐
(
がまん
)
しても次第に眠くなる、酒を飲んで居るからいけません。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
処が此の藤本は料理が一番宜いと云うので、六斎市の前の晩から、
翌日
(
あした
)
の市の時も泊り、
漸々
(
だん/″\
)
馴染
(
なじみ
)
となり、友達が来て共に泊ると云うような事に成りました。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
跡で若草は
弥々
(
いよ/\
)
伊之助の事が心配になり、クヨ/\思うから、
漸々
(
だん/″\
)
と
御飯
(
ごはん
)
も食べられないようになりました、永煩いの処へ食が止ったゆえ若草は次第に痩せ衰え
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
と
漸々
(
だん/″\
)
庭伝いに来て見ますと、庭に櫛だの
簪
(
かんざし
)
が落ちてあって、向うを見ると桟橋の木戸が開いて居ます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
只今
漸々
(
だん/″\
)
世の中が開けまして、外国の法に成りましたけれども今に残り居りまするのは、鋏でも、ちょっと十銭ぐらいの
小刀
(
さすが
)
のようなものでも銘が打ってございます
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と二人は厚く礼を云い、伊之助を
引
(
ひっ
)
ぱって
連往
(
つれゆ
)
きます。伊之助も怖いから三人で
漸々
(
だん/″\
)
逃げて、また大門を這入って松葉屋へ
登
(
あが
)
りました。それなら出て来なければ
宜
(
い
)
いに。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
揚物
(
あげもの
)
が
解
(
わか
)
るか、
揚物
(
あげもの
)
てえと
素人
(
しらうと
)
は
天麩羅
(
てんぷら
)
だと思ふだらうが、
長
(
なげ
)
えのを
漸々
(
だん/″\
)
詰
(
つ
)
めたのを
揚物
(
あげもの
)
てえのだ、それから早く
掛物
(
かけもの
)
を出して見せなよ、
破
(
やぶ
)
きアしねえからお見せなせえ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
漸々
(
だん/″\
)
探り寄って春部が
仰臥
(
あおむ
)
けざまに寝ている鼻の上へ斯う手を当てゝ寝息を伺いました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
急がれる程
尚
(
な
)
おおじ/\致しますが、一生懸命に心の内に
神仏
(
かみほとけ
)
を念じて粗相のないようにと元のように皿を箱に入れてしまい、是れから白菊の方の紐を解いて、
漸々
(
だん/″\
)
三重箱迄開け
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
漸々
(
だん/″\
)
盞
(
さかづき
)
がまはつて
参
(
まゐ
)
るに
従
(
したが
)
つて、二人とも
眼
(
め
)
の
縁
(
ふち
)
ほんのり
桜色
(
さくらいろ
)
となりました。小
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此奴の気象が
宜
(
い
)
いものだから借金だらけで、
漸々
(
だん/″\
)
年季が増して長いが、私の様な者でも
女房
(
にょうぼ
)
にして呉れないかと云いますから、本当かと云うと本当だと申しますから、借金があっては
迚
(
とて
)
もいかぬから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
漸
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
々
3画
“漸々”で始まる語句
漸々的