次第しでい)” の例文
人には云えねえが、時節次第しでいで少くも本所半分はおれが地面にしべいと思うのだ、そうはいくめえが棒程願って針程叶えだから、でかくやるべいや
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まきかなんぞじゃアあるめえし、一本の二本のと転がっちゃアいねえよ、旦那え、こういうこたア一たえ此方こっちで上げる心持次第しでいのもので、幾許いくらかくらと限られるものじゃアねえと思いやす
己がお組へ往って届けて呉れようと、親切に石屋の親方とわしと三人で一緒にめえり、お組屋敷のおかしらに届けやんしたら、お頭も段々次第しでいを聞き、大きに感心なことだ、往来の者の仕合しあわせ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)