“取繞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりま55.6%
とりかこ11.1%
とりまは11.1%
とりまわ11.1%
とりめぐ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食堂から奥の座敷へ通うところは廻廊風に出来ていて、その間に静かな前栽せんざいがある。可成かなり広い、植木の多い庭が前栽つづきに座敷の周囲まわり取繞とりまいている。
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丁度午後の日を真面まともにうけて、宏壮おほきな白壁は燃える火のやうに見える。建物幾棟いくむねかあつて、長いへいは其周囲まはりいかめしく取繞とりかこんだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
正面しやうめん本院ほんゐんむかひ、後方こうはう茫廣ひろ/″\とした野良のらのぞんで、くぎてた鼠色ねずみいろへい取繞とりまはされてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
正面しょうめん本院ほんいんむかい、後方こうほう茫広ひろびろとした野良のらのぞんで、くぎてた鼠色ねずみいろへい取繞とりまわされている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
家の中の生活には、ホドは勿論もちろん大切であるが、是を取繞とりめぐらす炉ぶちもまた重要であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)