“こうりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウリョウ
語句割合
荒寥26.0%
荒涼25.0%
広陵7.0%
高粱6.0%
蛟龍6.0%
江陵4.0%
香料4.0%
向陵2.0%
宏量2.0%
荒凉2.0%
虹梁2.0%
蛟竜2.0%
黄梁2.0%
孔亮1.0%
孝陵1.0%
口糧1.0%
洪量1.0%
膏梁1.0%
較量1.0%
項梁1.0%
高亮1.0%
高陵1.0%
黄亮1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この道を奥の方へと荷馬車の通うのにも出逢であったが、人里がありそうにも思えない荒寥こうりょうたる感じで、陰鬱いんうつな樹木の姿も粗野であった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
にぎやかで面白おもしろそうな海水浴場のほうは素通りにして、荒涼こうりょうとした砂っ原に降りると、大学生は上原の腕をとって、浪打際なみうちぎわのほうへゆきます。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
曹操は、その後、朝廷に奏し、陳登を広陵こうりょうの太守に任じ、父の陳珪にも老後の扶持ふちとして禄二千石を給した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土手や並木や高粱こうりょう畑の陰を伝わって、裏道から十四、五町の道程を、白川の淵のある旧市場の方へと息もつかずに走った。
蛟龍こうりょうつい雲雨うんうを得ましたな?」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「千里の江陵こうりょう一日に還るなんと云う句もあるじゃないか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
香料こうりょう、紙類、砂糖菓子さとうがし、ハンケチ、襟巻えりまき履物はきもの缶詰かんづめこよみ、小唄集、薬類など、いろんなもののはいってる大きなこり背負せおって、村から村へとわたあるいていた。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
親類を怒らせ、父母を泣かせて君が決然として哲学の門に邁進まいしんしたとき、私の心は勇ましく躍り立った。月日の立つのは早いものだ。君が向陵こうりょうの人となってから、小一年になるではないか。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
これを聞いた家中かちゅうの者は、斉広なりひろ宏量こうりょうなのに驚いた。しかし御用部屋ごようべやの山崎勘左衛門かんざえもん御納戸掛おなんどがかりの岩田内蔵之助くらのすけ御勝手方おかってがた上木かみき九郎右衛門——この三人の役人だけは思わず、まゆをひそめたのである。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
荒凉こうりょうたれたかれは、なにかなしてこころまぎらさんと、イワン、デミトリチの寐台ねだいところってこしかける。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
十九年の普請ふしんというが、もとの地形にもとの手法で、以前の材が多分に用いてある。栗の木その他の天然の曲線が真率に利用せられ、ことに勝手の上の隅虹梁こうりょうはりっぱな装飾である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
こうを渡る時、蛟竜こうりょう船を追う、舟中しゅうちゅうの人皆おそる、天を仰いで、嘆じていわく、我めいを天にく、力を尽して、万民を労す、生は寄なり、死は帰なりと、りょうを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしょく変ぜず
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
例の盧生ろせい邯鄲かんたんの夢——黄梁こうりょうせんの出来る間に五十年の栄華を夢みたという話なども、決して単なる偶話ではなく、私の所謂いわゆる第四次元の世界を覗き
「その呼延灼にぶち負けて、さんざんなていたらくの孔亮こうりょうでした。なんですか、親分をよく知ってるそうで、いますぐこれへまいります」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに、宋江の忘れない旧情が、このようであったから、孔亮こうりょうの頼みは、一議におよばず、全山の仲間からも支持されて、たちどころに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されども人智はかぎり有り、天意は測り難し、あにはからんや、太祖が熟慮遠謀して施為しいせるところの者は、すなわち是れ孝陵こうりょうの土いまだ乾かずして、北平ほくへいちり既に起り、矢石しせき京城けいじょう雨注うちゅうして
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
郡主は燕王の従姉じゅうしなり。燕王かずして曰く、皇考の分ちたまえるわがかつ保つあたわざらんとせり、何ぞ更に地をくを望まん、たゞ奸臣かんしんを得るの後、孝陵こうりょうえっせんと。六月、燕師浦子口ほしこうに至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
六条は、目を白黒させながら、これも同様に目を白黒させて携帯の口糧こうりょうをぱくついているキンチャコフの顔を見やった。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やって見て功験がなければよすまでの事だ。しかし人間が自己のために設備した浴場へ異類の猫を入れるだけの洪量こうりょうがあるだろうか。これが疑問である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
燕王手をって笑って、李九江りきゅうこう膏梁こうりょう豎子じゅしのみ、未だかつて兵に習い陣を見ず、すなわあたうるに五十万の衆を以てす、これ自らこれあなにするなり、と云えるもの、酷語といえども当らずんばあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
愛は比較較量こうりょうしません。この香油を貧しき者に施そうかイエスの首にそそごうか、いずれがより善きことであろうか、と比較して考えた行為は純粋の愛とはいえない。
宜しく他人に属すべし。事成らば封侯を得、事敗れたら逃るるにやすからんと言う。由って衆に勧めて代々名将だからとて項梁こうりょうに属し、のち漢に帰して堂邑侯たり。
淮南子えなんじ』またいう、〈鶏はまさにけんとするを知り、鶴は夜半を知る、その鳴高亮こうりょう、八、九里に聞ゆ、雌は声やや下る、今呉人園囿えんゆう中および士大夫家の皆これを養う
唐の判官はんがんを勤めていた李邈りばくという人は、高陵こうりょう庄園しょうえんを持っていたが、その庄に寄留する一人の客がこういうことを懺悔ざんげした。
棺に娘を納めたり、最後の眠りを飾ってやるのに、何かと忠実に手伝ってくれました黄亮こうりょうという執事が、その時音もなく入ってまいりました。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)