“こうりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウリョウ
語句割合
荒涼26.9%
荒寥25.8%
広陵7.5%
蛟龍5.4%
高粱5.4%
江陵4.3%
香料3.2%
向陵2.2%
宏量2.2%
荒凉2.2%
(他:14)14.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二つの浮船の行手間近かに聳え立つは荒涼こうりょうとして死の国の城壁じょうへきかと思わるる月陰げついんの地表である。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのときの荒涼こうりょうたる光景を今胸に描いてみると、頭脳あたまがじりじりとちぢまって、気が変になりそうになる。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「地大根」と称えるは、堅く、短く、かぶを見るようで、荒寥こうりょうとした土地でなければ産しないような野菜である。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼等の過去は、彼船と共に夢と消ゆる共、彼等の現在は荒寥こうりょうであるとも、彼等は洋々ようようたる未来を代表して居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
曹操は、その後、朝廷に奏し、陳登を広陵こうりょうの太守に任じ、父の陳珪にも老後の扶持ふちとして禄二千石を給した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒋子文しょうしぶん広陵こうりょうの人で、三国のの始めから、神としてここに祀られているのである。
深淵の潜龍せんりゅうという意味か、蛟龍こうりょうにひそむは伸びんがためというところか、とにかくそう称されている彼は、
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「身をくっして、分を守り、天の時を待つ。——蛟龍こうりょうふちにひそむは昇らんがためである」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
穂積中佐は微笑した眼に、広い野原を眺めまわした。もう高粱こうりょうの青んだ土には、かすかに陽炎かげろうが動いていた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
幸に大抵の民家には大きいかめが一つ二つは据えてあるので、その甕を畑のなかへ持ち出して、高粱こうりょうを焚いて湯を沸かした。
風呂を買うまで (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「凶血が煙っています。おそらく同士打ちを起しているのでしょう。しかし、入るべからずです。道をかえて江陵こうりょう(湖北省・沙市さし揚子江ようすこう岸)へ行きましょう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「千里の江陵こうりょう一日に還るなんと云う句もあるじゃないか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その帰りみち、私はある島で、持って来た香料こうりょうをみんな、大へん高く売ることができました。それで、いよいよバクダッドへ上る時には、一万円の金貨ができていました。
黄昏たそがれの街の途上とじょうで会った時、百合子はチラと責めるように僕をてこう云ったが、歩きながら、例のように百合子は肩をさし寄せて、香料こうりょうにおいを運んで来る。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
君が向陵こうりょうの人となってから、小一年になるではないか。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そのためすっかり痩せてしまって、晩年の尾崎紅葉みたいな顔になったと、友達に冷やかされたが、ともかくも当時秀才の登竜門とうりゅうもんだった一高の入学が叶って、首尾しゅびよく一高の健児けんじになりすまし、あらゆる文芸運動から遠ざかって、もっぱら向陵こうりょうの健児ということで、野次馬学に精進した。
それをうかと信用して疑わなかったのは、つまりは能登守の宏量こうりょうなる所以ゆえんであって
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これを聞いた家中かちゅうの者は、斉広なりひろ宏量こうりょうなのに驚いた。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
荒凉こうりょうとした鉱山区が、遠く見える丘の斜面に、杏黄色きょうおうしょく緞子どんす長掛子チャンクリツーを着て、横たわっている春生の姿は痛ましかった。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
荒凉こうりょうたれたかれは、なにかなしてこころまぎらさんと、イワン、デミトリチの寐台ねだいところってこしかける。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
栗の木その他の天然の曲線が真率に利用せられ、ことに勝手の上の隅虹梁こうりょうはりっぱな装飾である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
土に近づくほどぼんやりと消えて行く古い朱の灰ばんだ色は、柱となり扉となり虹梁こうりょうとなりあるいは軒回りの細部となって、白い壁との柔らかな調和のうちに、優しく温かく屋根の古色によって抱かれている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
また鄒陽すうようの書に、〈蛟竜こうりょう首をげ、翼を奮えばすなわち浮雲出流し、雲霧みな集まる〉とあれば、漢の世まで、常の竜も往々有翼としたので、『山海経』に、〈泰華山蛇あり肥遺と名づく、六足四翼あり〉など、竜属翼ある記事も若干ある。
こうを渡る時、蛟竜こうりょう船を追う、舟中しゅうちゅうの人皆おそる、天を仰いで、嘆じていわく、我めいを天にく、力を尽して、万民を労す、生は寄なり、死は帰なりと、りょうを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしょく変ぜず、竜こうべし尾をれて、のがる。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
盧生が邯鄲かんたんというところで仙翁から枕を借りて仮寝うたたねすると、黄梁こうりょうの飯の出来上るまでに五十年の栄華の夢を見たという話でございます。
例の盧生ろせい邯鄲かんたんの夢——黄梁こうりょうせんの出来る間に五十年の栄華を夢みたという話なども、決して単なる偶話ではなく、私の所謂いわゆる第四次元の世界を覗き、第三次元の世界の時間的制約を超越した経験ではなかったでしょうか。
六条は、目を白黒させながら、これも同様に目を白黒させて携帯の口糧こうりょうをぱくついているキンチャコフの顔を見やった。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
燕王かずして曰く、皇考の分ちたまえるわがかつ保つあたわざらんとせり、何ぞ更に地をくを望まん、たゞ奸臣かんしんを得るの後、孝陵こうりょうえっせんと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
入京会葬をとどむるの事、遺詔にづと云うといえども、諸王、せめ讒臣ざんしんたくして、しこうして其の奸悪かんあくのぞかんと云い、こう孝陵こうりょうに進めて、而して吾が誠実を致さんと云うに至っては、けだ辞柄じへい無きにあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかし人間が自己のために設備した浴場へ異類の猫を入れるだけの洪量こうりょうがあるだろうか。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
燕王手をって笑って、李九江りきゅうこう膏梁こうりょう豎子じゅしのみ、未だかつて兵に習い陣を見ず、すなわあたうるに五十万の衆を以てす、これ自らこれあなにするなり、と云えるもの、酷語といえども当らずんばあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
由って衆に勧めて代々名将だからとて項梁こうりょうに属し、のち漢に帰して堂邑侯たり。
淮南子えなんじ』またいう、〈鶏はまさにけんとするを知り、鶴は夜半を知る、その鳴高亮こうりょう、八、九里に聞ゆ、雌は声やや下る、今呉人園囿えんゆう中および士大夫家の皆これを養う、鶏鳴く時また鳴く〉と見ゆれば、鶏と等しく鶴も時を報ずるにや。
唐の判官はんがんを勤めていた李邈りばくという人は、高陵こうりょう庄園しょうえんを持っていたが、その庄に寄留する一人の客がこういうことを懺悔ざんげした。
棺に娘を納めたり、最後の眠りを飾ってやるのに、何かと忠実に手伝ってくれました黄亮こうりょうという執事が、その時音もなく入ってまいりました。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)