“向陵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうりょう50.0%
むかうがをか25.0%
むこうがおか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともかくも当時秀才の登竜門とうりゅうもんだった一高の入学が叶って、首尾しゅびよく一高の健児けんじになりすまし、あらゆる文芸運動から遠ざかって、もっぱら向陵こうりょうの健児ということで、野次馬学に精進した。
華やかな青春の時代を、同じ向陵むかうがをかの寄宿寮に過ごした者のみが、感じ合ふ特殊の親しみが、青年の心を湿うるほしたやうであつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
青年の心に、急に信一郎に対する一脈の親しみがいたようであった。華やかな青春の時代を、同じ向陵むこうがおかの寄宿寮に過ごした者のみが、感じ合う特殊の親しみが、青年の心を湿うるおしたようであった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)