“登竜門”の読み方と例文
読み方割合
とうりゅうもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
作曲界の登竜門とうりゅうもんとも言うべき、ローマ大賞を狙って努力を続けたために、父親の激しい反対を受けて、作曲も学業も断念し、故郷のベルギーに帰らなければならなかった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
思ふにその時分、大貫と私とは既に「新思潮」を登竜門とうりゅうもんとして大いに文壇に活躍しようとする意気込みを示してゐたから、或はそんな事が彼の負けじ魂を刺戟したのではなかつたであらうか。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ともかくも当時秀才の登竜門とうりゅうもんだった一高の入学が叶って、首尾しゅびよく一高の健児けんじになりすまし、あらゆる文芸運動から遠ざかって、もっぱら向陵こうりょうの健児ということで、野次馬学に精進した。