荒凉こうりょう)” の例文
荒凉こうりょうとした鉱山区が、遠く見える丘の斜面に、杏黄色きょうおうしょく緞子どんす長掛子チャンクリツーを着て、横たわっている春生の姿は痛ましかった。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
荒凉こうりょうたれたかれは、なにかなしてこころまぎらさんと、イワン、デミトリチの寐台ねだいところってこしかける。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)