江陵こうりょう)” の例文
「凶血が煙っています。おそらく同士打ちを起しているのでしょう。しかし、入るべからずです。道をかえて江陵こうりょう(湖北省・沙市さし揚子江ようすこう岸)へ行きましょう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「千里の江陵こうりょう一日に還るなんと云う句もあるじゃないか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
千里の江陵こうりょう一日にかえる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
南郡なんぐん湖北省こほくしょう江陵こうりょう)の城に留守していた曹一族の曹仁が、迎えに来たものであった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初め江陵こうりょうへさして落ちてきたのであるが、こんな事情でその方角へはとうてい出られなくなったので、にわかに道を変更して、沔陽べんようから漢津かんしんへ出ようと、夜も昼も逃げつづけていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ついに江陵こうりょうに入ることができなかった結果です。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)