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蛟龍
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こうりょう
ふりがな文庫
“
蛟龍
(
こうりょう
)” の例文
新字:
蛟竜
「飲むよりほかに為すことはないじゃないか。いかに
脾肉
(
ひにく
)
を嘆じたところで、時利あらず、風雲招かず、
蛟龍
(
こうりょう
)
も淵に
潜
(
ひそ
)
んでいるしかない。どうだ、貴公も酒の淵に潜まんか」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
蛟龍
(
こうりょう
)
竟
(
つい
)
に
雲雨
(
うんう
)
を得ましたな?」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「身を
屈
(
くっ
)
して、分を守り、天の時を待つ。——
蛟龍
(
こうりょう
)
の
淵
(
ふち
)
にひそむは昇らんがためである」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老龍——柳生谷の老龍——近ごろ誰となく
宗厳
(
むねとし
)
のことを世人はそうよんでいる。深淵の
潜龍
(
せんりゅう
)
という意味か、
蛟龍
(
こうりょう
)
の
池
(
ち
)
にひそむは伸びんがためというところか、とにかくそう称されている彼は
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蛟龍
(
こうりょう
)
が雲をえたように、それからここの
主
(
あるじ
)
はおそろしく身の上が変ってくる
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
蛟龍
(
こうりょう
)
も時を得ざれば空しく
淵
(
ふち
)
に潜むでな、みな
木樵
(
きこり
)
をしたり、この山で、薬草採りなどして
生計
(
たつき
)
をたてているが、時到れば、鉢の木の佐野源左衛門じゃないが、この山刀
一腰
(
ひとこし
)
に、ぼろ
鎧
(
よろい
)
を
纏
(
まと
)
っても
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わけて、第十六鎮の部隊には、時を待っていた
深淵
(
しんえん
)
の
蛟龍
(
こうりょう
)
がいた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蛟龍(
蛟竜
)”の解説
蛟龍(こうりゅう、こうりょう、蛟竜)、すなわち蛟(コウ; jiāo)は、中国の竜の一種、あるいは、姿が変態する竜種の幼生(成長の過程の幼齢期・未成期)だとされる。『本草綱目』などでは鱗を有する竜類とされる。
(出典:Wikipedia)
蛟
漢検1級
部首:⾍
12画
龍
部首:⿓
16画
“蛟”で始まる語句
蛟
蛟竜
蛟蜃
蛟蝄
蛟鰐