“くわうりやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒涼50.0%
荒凉33.3%
広量8.3%
曠量8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よるいろにそのみどりくろずみ、可愛かあいらしい珊瑚珠さんごじゆのやうなあかねむたげではあるけれど、荒涼くわうりやうたるふゆけるゆゐ一のいろどりが、自然しぜんからこの部屋へやうつされて
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
右の方は、深紅しんく窓掛カアテンひだが私の視野しやを遮り、左の方は、透明な窓硝子が私を庇護かばつて呉れたが、荒凉くわうりやうたる十一月の日から私を引き離しては呉れなかつた。
広量くわうりやうの御使でござるのう。」
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
我が絳泥あかどろ色の帽子も亦、この壁上にあり。この帽子の我が頭にいたゞかるゝに至りてより満二年四ヶ月の歴史は、曠量くわうりやう我の如くして猶且つ何人といへども侮辱するを許さゞる所。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)