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噛切
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かみき
ふりがな文庫
“
噛切
(
かみき
)” の例文
するとある
時
(
とき
)
、ライオンが
猟人
(
かりうど
)
に
捕
(
つかま
)
つて
縛
(
しば
)
られたとこへ
例
(
れい
)
の
鼠
(
ねづみ
)
が
来
(
き
)
て「おぢさん、
待
(
ま
)
つといで」と
言
(
い
)
つて
縛
(
しば
)
つた
縄
(
なわ
)
を
噛切
(
かみき
)
つてやりました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
それでは私が
御介錯
(
ごかいしゃく
)
、舌を
噛切
(
かみき
)
ってあげましょう。それと一所に、
胆
(
きも
)
のたばねを——この私の胸を一思いに。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大きな
猪
(
ゐのしし
)
と大きな
熊
(
くま
)
が、二
疋共
(
ひきとも
)
引掻
(
ひつか
)
かれて、
噛切
(
かみき
)
られて、
大怪我
(
おほけが
)
をして死んで居るぢやありませんか。しかも二疋とも大きな石を腹の下に抑へて、頭を並べて死んで居るのです。
熊と猪
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
顔はかくれて、両手は十ウの
爪紅
(
つまべに
)
は、世に散る
卍
(
まんじ
)
の白い
痙攣
(
けいれん
)
を起した、お雪は乳首を
噛切
(
かみき
)
ったのである。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前刻
(
さっき
)
から
幾度
(
いくたび
)
か、舌を
噛
(
か
)
んで、舌を噛んで死のうと思っても、三日、五日、一目も寝ぬせいか、一枚も欠けない歯が皆
弛
(
ゆる
)
んで、
噛切
(
かみき
)
るやくに立ちません。舌も縮んで
唇
(
くちびる
)
を、唇を噛むばかり。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“噛”で始まる語句
噛
噛合
噛砕
噛着
噛締
噛殺
噛鳴
噛付
噛分
噛附