おまけ)” の例文
新字:
おまけに名高い吝嗇家しみつたれだつた作松は、仲々それに應じなかつたが、一月許り經つと、打つて變つた熱心な信者になつて、朝夕佛壇の前でげた修證義が
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
學問があり演説は巧いし、おまけに金があると來てるから、宛然まるで火の玉の樣に轉げ歩いて、熱心な遊説をやつたもんだが、七八萬の財産が國會開會以前に一文も無くなつたとか云ふ事だつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)