“剩(あまつ)” の例文
新字:剰
其方儀主人(しゆじん)妻(つま)何程(なにほど)申付候共又七も主人の儀(ぎ)に付(つき)致方(いたしかた)も有之(これある)べき處主人又七に疵(きず)を付(つけ)剩(あまつ)さへ不義(ふぎ)の申掛(かけ)を致さんとせし段不屆至極(ふとゞきしごく)に付死罪(しざい)申付(つく)る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
色(いろ)は蒼白(まッさを)!……外(ほか)にも誰(たれ)やら? や、パリスどのまで? 剩(あまつ)さへ血汐(ちしほ)に浸(ひた)って?……あゝ/\、何(なん)といふ無慚(むざん)な時刻(じこく)ぢゃ、如是(こんな)あさましい事(こと)をば一時(とき)に爲出來(しでか)すとは!……や、姫(ひめ)が身動(みうごき)爲(し)やる。
日露戰爭(にちろせんさう)のすぐ以前(いぜん)とは言(い)ひながら、一圓(いちゑん)づゝに算(かぞ)へても、紙幣(さつ)の人數(にんず)五十枚(ごじふまい)で、金(きん)の鯱(しやちほこ)に拮抗(きつかう)する、勇氣(ゆうき)のほどはすさまじい。時(とき)は二月(きさらぎ)なりけるが、剩(あまつ)さへ出陣(しゆつぢん)に際(さい)して、陣羽織(ぢんばおり)も、よろひもない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
其方義夫傳吉の留守中(るすちう)昌次郎と奸通(かんつう)致し剩(あまつ)さへ傳吉歸國(きこく)の節(せつ)密夫(みつぷ)昌次郎に大金を欺(かたり)取(とら)せ旁々(かた/″\)以て不埓(ふらち)に付三宅島(みやけじま)へ遠島(ゑんたう)申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方儀養子(やうし)又七に疵(きず)付(つけ)剩(あまつ)さへ不義の申掛(かけ)致候樣下女きくに申付(つけ)る段人に母(はゝ)たるの行(おこな)ひに非(あら)ず不埓(ふらち)至極(しごく)に付(つき)遠島(ゑんたう)申付(つく)る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)