“唐人船”の読み方と例文
読み方割合
とうじんぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし当時のいわゆる黒船、あるいは唐人船とうじんぶねが、二本の白旗をこの国の海岸に残して置いて行くような人を乗せて来なかったなら。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その匂いは、長崎土産みやげ薔薇香そうびこうという舶載油はくさいあぶらにちがいない。まだある、その長襦袢ながじゅばんの模様は、唐人船とうじんぶねではないか。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒船とか、唐人船とうじんぶねとかがおびただしくあの沖合いにあらわれたということ以外に、くわしいことはだれにもわからない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)