“毛唐人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けとうじん88.9%
けたうじん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつては幕府有司のほとんどすべてが英米仏露をひきくるめて一概に毛唐人けとうじんと言っていたような時に立って、百方その間を周旋し
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
東夷とうい南蛮の類であり、毛唐人けとうじんの仲間である。この「ヤヷナ」が「野蛮」に通じまた「野暮やぼな」に通ずるところに妙味がないとは言われない。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「どうせ、假りの貰ひ物だから」と、義雄は渠等の言葉を追窮はしないで、「これで今夜は暫らくのお別れだから、毛唐人けたうじんの眞似でもして、女どもを笑はせる、さ。」
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)