“唐子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からこ94.7%
カラコ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちやうど朝鮮の李王家の美術館に在る葡萄の蔓の間に唐子からこを染付けた水差の模様のやうにあひしらはうかと思つたが、それは失敗した。
本の装釘 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
思懸おもいがけず、何の広告か、屋根一杯に大きな布袋ほていの絵があって、下から見上げたものの、さながら唐子からこめくのに、思わず苦笑したが
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千代紙の中から琴を弾じる唐子カラコ一人つかわします。松の樹の下、涼しい石の上で、この男児は琴をならし、その音をもってあなたに一吹きの涼風をお送りするでしょう。
そして、唐子カラコの頭のようにこぶこぶだらけで何と愛嬌があるでしょう。