“閴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げき71.4%
しん14.3%
ひっそり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふとつた農夫のうふと、郵便局員いうびんきよくゐんとはねむつてゐて、六號室がうしつうちげきとしてしづかであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
暫時しばらく、三人は無言になつた。天も地もしんとして、声が無かつた。急に是の星夜の寂寞せきばくを破つて、父の呼ぶ声が丑松の耳の底に響いたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
時々雪の中を通る荷車の音が寂しく聞える位、四方そこいらひっそりとして、沈まり返って、戸の外で雪の積るのが思いやられるのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)