“荒原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわうげん66.7%
こうげん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し其の心持は嘗て北米の冬の荒原くわうげんを汽車から眺めた時とは全く味ひを異にして居る。北米の荒原は偉大なる悲哀寂寞のうちに自分を恍惚たらしめた。哲理的冥想に沈ましめた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
影暗うして水重き潮の底の荒原くわうげん
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
何万年もあるいは何十万年もの太古のこの北の国の荒原こうげんを心に描いてみる。緻密な粘土の層で排水をさまたげられた痩せた土地に、冷い水がたまる。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)