“こうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高原31.1%
曠原17.8%
巧言11.1%
広言8.9%
公言4.4%
孝元4.4%
光彦2.2%
光源2.2%
公顕2.2%
口衒2.2%
廣言2.2%
紅舷2.2%
荒原2.2%
虹原2.2%
郊原2.2%
高言2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなは、ちいさなくびをかしげて、おとこが、「くろ百合ゆりはなが、いていはしないか?」といったのをいて、高原こうげん景色けしきおもしました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし死ぬ時が来ればチベットの曠原こうげんで泥棒に殺されないでもここに豊かに暮して居っても死ぬにきまって居るから決して構わぬ。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
というと、加賀見忍剣かがみにんけん、もしや巧言こうげんをもって、若君をけどろうとする秀吉のさくではないかと、わざと、鉄杖てつじょうをズシーンと大地へつき鳴らして
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始めのうちこそジャンの広言こうげんをばかにしていましたが、そのいう事が一つ二つあたったりしてみると、なんだかたよりにしたい気持になって、しだいしだいに信者がふえ
かたわ者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その戦略せんりゃくさえ公言こうげんしてはばからざるは、以て虚喝きょかつに外ならざるを知るべし。
蕭繹しょうえきりょう孝元こうげん皇帝なり。今梁書りょうしょあんずるに、此事を載せず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
市野迷庵、名を光彦こうげん、字を俊卿しゅんけいまた子邦しほうといい、初め篔窓うんそう、後迷庵と号した。その他酔堂すいどう不忍池漁ふにんちぎょ等の別号がある。抽斎の父允成が酔堂説すいどうのせつを作ったのが、『容安室文稿ようあんしつぶんこう』に出ている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ありがとう——ボジャック、早く光源こうげんを……」
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
満願の日、導師三井寺の公顕こうげん僧正は高座にのぼり、鐘を鳴らして表白を声高らかに読みあげていわく
耳剽じひょう口衒こうげんし、いろいつわことばいんにし、聖賢にあらずして、しかも自立し、果敢かかん大言して、以て人に高ぶり、而して理の是非を顧みず、これを名を務むるのという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
命を助けたの首をつないでやったのとは、ちと廣言こうげんが過ぎるではないか、もしほんとうに何ぞのおとがめを蒙っているなら、御辺に助けて戴かずとも、それがし御前にまかり出て申し開きをいたそうし
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
九月くぐわつ二十日はつか前後ぜんごに、からりとさわやかにほのあたゝかに晴上はれあがつたあさおな方角はうがくからおな方角はうがくへ、紅舷こうげん銀翼ぎんよくちひさなふねあやつりつゝ、碧瑠璃へきるりそらをきら/\きら/\と幾千萬艘いくせんまんそう
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何万年もあるいは何十万年もの太古のこの北の国の荒原こうげんを心に描いてみる。緻密な粘土の層で排水をさまたげられた痩せた土地に、冷い水がたまる。
ツンドラへの旅 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
宝引(ほうびき)といふ事俳句正月の題にあれど何の事とも知らずただ福引の類ならんと思ひてありしがこの頃虹原こうげんの説明を聞きて疑解けたり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
例へば山嶽さんがく河海かかい郊原こうげん田野でんや、一も順序ある者なし。故にこれに命名せんと欲せば人間の見聞し得る所の処一々に命名せざるべからず。地名これなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
助「そりゃア親方が丹誠をしてこさえたのだから少しぐらいの事では毀れもしまいが、此の才搥さいづちなぐって毀れないとはちっ高言こうげんすぎるようだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)