“虚喝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょかつ80.0%
きよかつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ごろ上洛じょうらく後、天朝より仰せ下されたる御趣意のほどもこれありそうろうところ、表には勅命尊奉の姿にて、始終虚喝きょかつを事とし、言を左右によせて万端因循にうち過ぎ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
昆虫の幼虫などには自分より強い敵に出遇うたときに虚喝きょかつをもってこれを追い退ける者がある。
自然界の虚偽 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
深林の底に居て、此を聞く者、何人か生物を冷笑する自然の無限の威力を感ぜざらん。怒濤、暴風、疾雷、閃雷は自然の虚喝きよかつである。彼の威力の最も人に迫るのは、彼の最も静かなる時である。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)