“晴上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はれあが75.0%
あが25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不思議なほど濃紫(こむらさき)に晴上(はれあが)った大和の空、晩春四月の薄紅(うすべに)の華やかな絵の如(よう)な太陽は、宛(さなが)ら陽気にふるえる様に暖かく黄味(きみ)な光線(ひかり)を注落(そそぎお)とす。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
九月(くぐわつ)の二十日(はつか)前後(ぜんご)に、からりと爽(さわや)かにほの暖(あたゝ)かに晴上(はれあが)つた朝(あさ)、同(おな)じ方角(はうがく)から同(おな)じ方角(はうがく)へ、紅舷(こうげん)銀翼(ぎんよく)の小(ちひ)さな船(ふね)を操(あやつ)りつゝ、碧瑠璃(へきるり)の空(そら)をきら/\きら/\と幾千萬艘(いくせんまんそう)。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
吻(ほっ)と呼吸(いき)を吐(つ)く状(さま)に吹散らして、雲切れがした様子は、そのまま晴上(あが)りそうに見えるが、淡く濡れた日脚(ひあし)の根が定まらず、ふわふわ気紛(きまぐ)れに暗くなるから……また直きに降って来そうにも思われる。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)