“はれあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腫上33.3%
晴上20.0%
腫起13.3%
膨上6.7%
膨揚6.7%
肥厚6.7%
脹上6.7%
腫脹上6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまには見る/\先達せんだちの唇が腫上はれあがるやうな毒草にも出会でくはしたが、仲間は滅多に閉口しなかつた。
九月くぐわつ二十日はつか前後ぜんごに、からりとさわやかにほのあたゝかに晴上はれあがつたあさおな方角はうがくからおな方角はうがくへ、紅舷こうげん銀翼ぎんよくちひさなふねあやつりつゝ、碧瑠璃へきるりそらをきら/\きら/\と幾千萬艘いくせんまんそう
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
耳から頬へかけて腫起はれあがりまして、御顔色は蒼ざめ、額もすこし黄ばんでまいります。これには旦那様も大弱りで、御自分の額をでたり、大きな手を揉んで見たりして、御介抱をなさいましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
眉間に一ヶ所背に截割たちわりたる如き切傷二ヶ所且肩より腰の辺りへ掛け総体に打のめされし如く膨上はれあがれり左の手に三ヶ所
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
是は外でも無いアレ丈の丸い者が頭へ当って当ッた儘で四五分間も其所を圧附おしつけて居たのです、其中に命は無くなるし血は出て仕舞い膨上はれあがるだけの精が無くなっ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
槌で叩たなら頭が砕けるにもしろ必ず膨揚はれあがります決して何日いつまでも凹込んで居ると云う筈は無い、それだのにアノ傷が実際凹込んで居るのはう云う訳でしょう
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
数多の打傷ありせななどは乱暴に殴打せし者と見え一面に膨揚はれあがり其間に切傷ありて傷口開き中より血に染みし肉の見ゆるさえあるに頭部あたまには一ヶ所太き錐にて突きたるかと思わるゝ深さ二寸余の穴あり其上つちの類にて強く殴打したりと見え頭は
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
僕の大学時代の友人に、これを病んだ奴が一人あったよ。患部は主に脚で、炎症のために皮膚が次第に肥厚はれあがって、移動性を失って来るんだ。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
髪の毛は段々と脱落ぬけおち、地体じたいが黒いはだの色は蒼褪あおざめて黄味さえ帯び、顔の腫脹むくみに皮が釣れて耳のうしろ罅裂えみわれ、そこにうじうごめき、あし水腫みずばれ脹上はれあがり、脚絆の合目あわせめからぶよぶよの肉が大きく食出はみだ
なせしにより終に死罪の上獄門ごくもんとぞ成にける(此彦兵衞牢内らうないに居てわづら暫時ざんじの中に面體めんてい腫脹上はれあがり忽ち相容變りて元のかたちは少しもなかりしとぞ)
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)