“牢内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らうない50.0%
ろうない50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なせしにより終に死罪の上獄門ごくもんとぞ成にける(此彦兵衞牢内らうないに居てわづら暫時ざんじの中に面體めんてい腫脹上はれあがり忽ち相容變りて元のかたちは少しもなかりしとぞ)
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
牢内らうないより出入の節とが人のそば親戚みよりよする事は法度はつとなれど江戸とちがひ村方の人足のみにて知りあひの百姓ども故知らぬ顏にて煙草たばこくゆらし居たりしとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ウム、ではもう牢内ろうないの、武田伊那丸、加賀見忍剣かがみにんけん木隠龍太郎こがくれりゅうたろう、その三人を都田川にひきだして首をあらってるばかりか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに伊那丸いなまる主従しゅじゅうが、桑名くわなからこの浜松はままつへはいってくるという呂宋兵衛の密告みっこくはきいたが、容易よういにそのすがたを見出みいだすことができないので、奉行所ぶぎょうしょ牢内ろうないにいる罪人ざいにんのうちから
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)