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らうない
なせしにより終に死罪の上
獄門とぞ成にける(此彦兵衞
牢内に居て
煩ひ
暫時の中に
面體腫脹上り忽ち相容變りて元の
體は少しもなかりしとぞ)
牢内より出入の節
科人の
側へ
親戚を
寄る事は
法度なれど江戸と
違ひ村方の人足のみにて知り
合の百姓ども故知らぬ顏にて
煙草くゆらし居たりしとぞ
三次聞て大いに笑ひ何と云はるゝや長庵
老牢屋の
苦しみにて眼も
暗みしや
確乎し給へ小手塚の三次なりと云ひければ何ぞ
牢内の苦しみが
強ければとて
知己の人を