“ひこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒコウ
語句割合
罷工25.0%
飛行15.0%
飛鴻15.0%
披講10.0%
秘交5.0%
肥厚5.0%
日講5.0%
秘孔5.0%
秘港5.0%
肥膏5.0%
鄙稿5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この隠居の話で、私は新町辺の小作人の間に小さな同盟罷工ひこうともいうべきが時々持ち上ることを知った。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
クッラベルイ大運動会のいつもの習慣しゅうかんとして、この日のプログラムは、まずカラスの飛行ひこうダンスからはじまりました。
この男が書いた草書は「飛鴻ひこう海に戯れ、舞鶴ぶくわく天にあそぶが如し」
こうして百韻ひゃくいんなり五十韻まで歌い連ねてゆくのだった。文台の執筆者は巻に記して、後で披講ひこうする。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫人と潮との秘交ひこうを赤外線映画にうつしたのは、夫人にいどむことよりも莫大ばくだいな金にしたかったのだ。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そういう意気ごみで、僕はダリアに近づくと、大変心安くなった。折しも幸運なことに深山の写した子爵夫人と潮との秘交ひこうの赤外線映画が手に入ったので、そこにチャンスをつかむ計画をてた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このムラサキは、山野向陽さんやこうようの草中に生じている宿根草しゅっこんそうで、根は肥厚ひこうしていて地中に直下し、単一、あるいは枝分えだわかれがしている。そしてその根皮こんひが、生時せいじ暗紫色あんししょくていしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
根は多年生で肥厚ひこうしており、毎年その株の頭部から花、葉が萌出ほうしゅつするのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
私ノやしろヘ、日講ひこうトイウノヲこしらエテ下サイマセ、ト頼ンダカラ、一カ月三文三合ノ加入ヲスル人ヲ拵エタガ、剣術遣イハイウニ及バズ、町人百姓マデ入レタラ、二三カ月ノ中ニ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小石川の石神堂の穴から江戸城の秘孔ひこうを抜けて、そこに顔を出した彼女でした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし金博士の上陸したところは、スコットランドであって、グラスゴー市の西寄りにある秘港ひこうグリーノックであった。
その土地の肥膏ひこうさに力づけられ、そういうときにあたって、降りつづく雨からかばってくれたこのオンコ樹は、天の加護でもあろうかと思われた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
柳湾は江戸詩人の中わたくしの最も愛誦あいしょうするものである。鄙稿ひこう葷斎くんさい漫筆』にその伝とあわせて記述する所があるからここには除いて言わない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)